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徒然カオスエンジェルズ

2005/06/04  主人公登場
 

何処までも果てしなく続く、北の砂漠。此処にはかつて、「北の国」があり、隆盛を極めた。だが突如として王国は滅び、今ではその繁栄に思いを馳せる事すら不可能な只の砂漠となっている。
所々にオアシスは点在しているものの、周りには何も無い。生息するのは苛酷な環境でも生き延びる事の出来るサンドワームなどの数種のモンスターのみ、人間の生活できる場所など無い。
その砂漠を歩く人影がひとつ。何も無い砂漠を彷徨うでなく、目的地を定めて意志を持って進んでいくように見えた。
彼の名はアスキー。西の国出身の若き剣士である。数年の間南の国で傭兵をしていた、それなりの実力と実績を持つ青年であった。


2005/06/05  塔出現
 

アスキー「どわっ!」
強風で砂が舞い上がる。アスキーは砂に埋まった!
アスキー(子供の頃、近所の海水浴場で砂に埋められたのを思い出すなあ… 人を埋めたまま悪友どもは帰っていったっけ… 満潮が近づくにつれて波が自分に近づいて来た様は今思い出しても恐ろしいなあ…)

アスキーは実に阿呆らしい事を思い出していた。

アスキー(だが、ここで死ぬわけには行かない! 俺はウロボロスの塔に挑み、最上階を極め全ての色と欲を手に入れるんだ!)
アスキーは砂中から這い出した。丁度、月は天頂に達していた。

アスキー「・・・!!」
剣士は驚愕した。目の前に神秘的な外観の塔の姿がうっすらと浮かんだかと思うと、それは瞬く間に現実のものとなり目の前に出現したのだった。

アスキー「これが・・・ ウロボロスの塔・・・!?」
 
2005/06/05  キャンプ設営
 

アスキー「なんてこった… ほんとに月が天頂に達すると出現するとは…」
吃驚した顔でアスキーは呟いた。辺りを見回すと丁度よく、塔から程近い場所にオアシスがあった。
アスキー「よし、此処を根城にして塔に挑戦することにしよう」
アスキーがテントを組み立てている間に月は傾いていった。発見されてからほんの30分も経っていないが、塔はまた姿を消した。
アスキー「…明日にはまた現れるわけか。どういう仕組みなんだろう?」
 
2005/06/06  塔侵入
 

次の日。アスキーは塔が現れるのを待った。月が天頂に達すると塔はぼんやりと現れた。
アスキー「よし、じゃあ入るか。この魔法の鍵があれば…」
アスキーが鍵の魔力を解放すると、彼の身体は塔の中へ吸い込まれていった。
アスキー「これって、本当に鍵なのか? 扉開けるという役目は果たしていないぞ…」
 
2005/06/06  左の壁に落書きがある。
 

塔の中は思ったより過ごしやすく、空気の流れもあるのか埃っぽいと言った事は無い。
可視できるぐらいには明るく、用意しておいたランタンを使う必要も無さそうだ。
と、装備を確認しようと左手の壁に手をついた時、俺はそこに何か書かれている事に気づいた。

アスキー「これは……先人の残したメッセージか」

一通り文章を流し読みする……が。

アスキー「……………何処の国の言葉だ、コレ」
それは俺が今まで見たことも無い言葉で書かれていた。
生憎俺の装備にはロゼッタストーンも翻訳コンニャクも無い。
ましてや俺は戦士。知性にパラメータを振った覚えなど一度も無い。
アスキー「なんか色々書いてありそうだが……ま、いっか」
あっさり解読を諦めると俺は時折書かれた壁の落書きを無視し、
ゆっくり奥へと進んでいくのだった。
 
2005/06/07  モンスター!
 

しばらく歩くと、いきなり目の前を鋭い鞭のようなものが走った。
アスキー「!!」
流石、腕っぷしだけで世の中を渡り歩いてきた剣士である。アスキーはそれをすんでの所でかわした。
アスキー「何者っ!?」

おおさそりがあらわれた!

アスキー「… どのへんが?」
確かに目の前にいるのは異様な衣装に身を包んだ美少女である。
 
2005/06/07  やっぱりモンスターなのか
 

アスキー「これは女の子だ。大さそりではない。俺は剣士だが女の子に向ける剣など持っていない。」
大さそり「○×+*¥$!」
アスキー「可愛い女の子よ、俺は敵ではない、話し合おう」
大さそり「#%&@”!」

大さそりの攻撃! アスキーは2ポイントのダメージを受けた!

アスキー「いだだ。チッ! 駄目だ、話が通じない!」


 
2005/06/08  仕方なく戦う
 

アスキー「仕方ない! くらえっ、みねうち!」
ボコッ
大さそりに1ポイントのダメージを与えた!

アスキー  HP:18  大さそり  HP:9
 
2005/06/09  死闘
 

大さそり「>≦〜♪Ψ!!」
大さそりの攻撃!
グワシャ!
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!
アスキー「ぐほっ! …やるじゃない!」

アスキーは鼻血を流しつつ強がった。

アスキー「雲のアスキー、いくぜ! ギャラクティカみねうち!」
ボコッ
大さそりに1ポイントのダメージを与えた!



…(エルフのゲームふうに)

アスキー HP:3  大さそり  HP:3
アスキー「…もしや、押されてる!?」
 
2005/06/09  終戦
 

アスキー「愈々本気出さないとまずい! 悪く思うなよ! くらえ、ノートラップランニングボレー隼みねうち!」
ドコン
大さそりに2ポイントのダメージを与えた!

大さそり HP:1

アスキー「げっ!」
大さそり「☆!」
大さそりの攻撃! アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー HP:0

アスキーは死んでしまった!


 
2005/06/11  アスキー一生の不覚
 

アスキー「ぐっおお!!」
大さそりの鞭が、アスキーの喉元に突き刺さる。
鮮血が塔の壁に床に、噴水のように舞い散り朱に染める。アスキーのしつこいみねうちを受け続け、大さそりの疲労も極致に達しつつあった。だが、執念の一撃はアスキーの急所を見事に突き貫いた。
大さそり「…‡▼♭!?」

アスキー「…こ、こんなことなら… 雪崩…みねうちに…しとけば… ごほっ! …よかっ… た…」

アスキーはその場にドゥと倒れ臥した。

アスキー(…俺はここで死んでいくのか…?)

目の前が暗くなっていく。自分の血が辺りに広がっていくのを目の当たりにしながらも身動きの取れぬことを忌々しく思いながら、アスキーは気を失った。
 
2005/06/12  ふぁーすとこんたくと。
 

暗闇の中をアスキーは漂う。
(……俺は……死んだ、のか?)
全身から血が抜けていく。体温が下がり、指一つ動かない。
(俺は……死ぬのか……?)
『んー、まだじゃない?』
人のモノローグに突如割り込んでくる言葉があった。
をいをい。ここから俺が心で(死ぬのはいや、死ぬのはいや)で呟いた挙句、暴走しながら再起動で敵を撃破って展開が普通なんじゃないのか?
そんなツッコミをものともせず、声は軽い口調で続ける。
『とりあえず治療しとくか。……エクスヒール!』
あっさり治療され意識を取り戻すと、目の前には緑のローブを着た骸骨がしゃがみこんでアスキーを覗き込んでいた。

「ΩΘψ△?」
「……?」
『言葉わからない?』
「今のはわかった」
『コレはテレパシーだから。……仕方ない、確かペットと会話できるようになる薬とか昔作ったよなぁ?』
骸骨はなにやら懐から紫色の薬を取り出すとアスキーに飲ませた。
「これでどうよ? 私の言葉、わかる?」
「全然わからん」
アスキーの反応に骸骨がにっこり笑う(多分)と
「わかってんじゃん。よし、人体実験成功」
ふざけた事を言ってのけた。
 
2005/06/13  骸骨の正体
 

アスキー「まあ、取り敢えず命拾いしたって訳か。この塔の言葉も解る様になったみたいだしな。ガイコッツよ、礼を言うぞ。」
アスキーは敬礼のポーズを取って骸骨に感謝を伝えた。
骸骨は満更でもなさそうな表情(だと思う)で、手を振った。
骸骨「薬が人間にも効くって事も発見できたし、お互い様よ。初の試みだったのよね。それに、無闇に人が死んで行くのを放って置くのも寝覚めが悪いし… でもねえ! 骸骨は失礼じゃない!?」
多分、ちょっと拗ねている。
アスキー「が、骸骨じゃないのか…?」
骸骨はぶんぶんと大袈裟に首を振って、高らかに宣言した。
骸骨「ノーーー! 私はリッチ! 骨なんかと一緒にしないで! 黒白の上位古代語魔法を極めし孤高の存在!」
アスキー「は、はあ…(でも骨じゃないか!)」
 
2005/06/14  ひとまずのお別れ
 

リッチ「さぁて… じゃ、私は行くよ」
リッチ(とアスキーは思うことにした)は壁に立てかけてあった巨大な大鎌をひょいと軽々担ぐと、アスキーに別れを告げた。
アスキー「それ… 重くないのか?」
リッチ「だから言ったでしょ、私は魔法を極めたの。極めるどさくさでこんな見た目になっちゃったけどね。この鎌には軽量化のエンチャントが施されてる。多分、アンタの剣より軽いよ」
くるくると、大鎌を回してみせる。
アスキー「へえ… まあいいや、お別れだな。あんたはこれから何処へ行くんだ?」
アスキーは命の恩人(?)に訊ねた。
リッチは首を傾げると、少し考えてからこう言った。
リッチ「私が居るべき場所へ… アンタがもっと強くなったら、また会えるかもね」
リッチは魔法を唱える。リッチの周りをオレンジ色のエネルギーが渦巻き始めた、瞬間移動の魔法なのだろうか?
アスキー「えっ… それってどういう意…」
アスキーが言葉を掛け終わるのも待たずに、リッチは軽くウィンク(したような気がする。骨がウィンクしても気持ち悪いだけだが)し、姿を消した。
アスキー「一体なんだったんだ…」
 
2005/06/15  どうしたものか
 

アスキーは暫く歩いた。すると…
遠くに女の子が見える。あれは… 包帯を全身に巻いた女の子だろうか。
女の子を観察するときは視力6.0を誇るオスマンアスキー。
アスキー「あれは… 可愛い。85点だな。よし、言葉が通じるようになっているはずだから近づいてみよう」
女の子はこちらの様子を伺っているようだ。アスキーが近づこうとすると、身体に巻いている包帯の両端を手に長めに持って身構えた。
アスキー「女の子よ、俺は敵ではない。話しあお…」
マミーが襲いかかって来た!
マミーは、手に持った包帯をリボンのように自由自在に操ると、アスキーに向けて投げてきた。アスキーの剣を持つ右手に、包帯が巻きつく。
アスキー「どわっ! ま、待て、俺は敵じゃ…」
マミーはもう片手の包帯をアスキーに発射する。こちらの包帯には鉛でも仕込んであるのだろうか? アスキーの顔面にヒットし、アスキーは仰け反る。
アスキー「いてて! なんだこの包帯、重たいし!」

マミー「侵入者は敵! 男は敵! 近寄らないで!」
 
2005/06/17  トンズラー
 

マミーは攻撃を続ける。
ヒュン
アスキー「おわたっ! 結構痛いぞこの包帯! な、なんで俺を攻撃するんだ!」
マミー「侵入者だから! 男だから! 近寄らないで変態!」
パシン
アスキー「ぎゃっ! 痛いって! お、俺は変態じゃないぞ!」
マミー「侵入者+男=変態=敵。そう教わった!」
ビシッ
アスキー「ぐえっ! そんな事、誰に!」
マミー「”あの方”に! いい加減死になさい!」
スパーン
アスキー「ほげー! もうたまらん!」

アスキーは剣で強引に自分に巻きついている包帯を切り、漸く自由な動きを手に入れた。

アスキー「おぼえてろ! いつか俺の愛を教えてやる!」
ダダダダダ

アスキーは逃げ出した!
マミー「・・・・・・」
マミーは追っては来なかった。
アスキー「はあはあ… 酷い目に遭った。 …ん? この馬鹿でかい扉は塔の入口じゃないか… うろうろしてるうちに、戻って来ちまったって訳か…」
折角リッチに治して貰った身体であったが、既にボロボロになっていた。アスキーは出直す意味で、一旦塔から出る事にした。
 
2005/06/20  休息
 

アスキーはテントに帰還した。
初の塔探索は散々な結果に終わった。
大さそりとの戦闘、敗北。
リッチとの邂逅。
マミーとの戦闘、逃走。

アスキー「この塔の住人はみんな、女の子みたいだな… リッチも女の子っていうかどうかは悩むがな」

アスキーは頭を掻いた。物心付いた時から戦場に身を置き、今までの人生で何人の命を奪ったか定かではない。
それでも彼は偶然なのか必然なのか、これまで女性を殺したことは無かった。ちょっと悪いことはした事はあったかも知れないが。

アスキー「まいった… 紳士アスキーとしては女の子相手では本気で戦えない。みねうちでは限界があるしなあ…」

テントでごろごろしながら、呟いた。本気で戦えば、互角以上に渡り合える自信はある。しかし、本気で斬って女の子を殺してしまったら… それだけが心配なのであった。

アスキー「まあいいや。明日、また塔に挑んでみよう。何か新しい発見があるかも知れないしな…」

アスキーは眠りについた。どんな大怪我も一晩寝れば治る。彼の自慢のスキルが発動し始めた…
 
2005/06/22  再起動
 

翌日。
アスキーの怪我は見事に完治した。死んでも一晩立てば復活するとの噂が立った事もある医学の常識を根底から覆す身体構造、それがアスキーの自慢であった。
アスキー「ようし、今日も塔に挑戦だ!」
アスキーは月が天頂に達するのを待って、テントから這い出した。
煌煌と輝く立待月のもと、塔はぼんやりとその姿を現した。アスキーが魔法の鍵を翳すと、彼の身体は瞬く間に塔の中へと吸い込まれていった…

アスキー「よっしゃ! 今日はちょっと本気出して戦ってみよう! 要は死なない程度に斬ればいいんだもんな。いざとなったら手持ちの蝦蟇の油を使って傷を治して上げればいい。そうすりゃ感謝の一つもされるだろう。で、美味しい展開に… グフフ」

勝手に斬って勝手に治して、感謝されるのだろうか? そんな疑問は彼は持たない。何故ならINTが低いからだ。
 
2005/06/26  大さそりがあらわれ……?
 

アスキーが迷宮の角を7回ほど曲がった頃だろうか。
前から先日見たことある赤い服の少女が凄い勢いでコチラに向かって走ってきた。
アスキー「って貴様は全開俺をボッコボコのギッタギタにした大さ」
大さそり「!丁度良かった、助けてお兄ちゃん!」
アスキー「よろしい助けましょう! って何から?」
大さそり「アレ。それじゃよろしく!」
アレと指された方を見ると水色のローブをまとった少女が右手に雷撃を集めてコチラを睨んでいるところだった。
?「大地と大気に存在せしマナを基とし光と衝撃の精霊がメンドイので以下略っ!」
……何を言ってるのかINTが低いアスキーには判らないが、
このままじゃとにかくやばそうだという事ぐらいは判断できた。
アスキー「って何で俺がこんな」
文句を言おうと後ろを見ると大さそりは既に遥か彼方へと逃げている。
アスキー「チョット待てええええっ!」
?「喰らえっ!ライトニングなボルトーーーーっ!」
アスキーの叫びは電撃と少女の叫びにかき消された。
 
2005/06/26  魔法使われ
 

どかーーーん

アスキー「どはっ!」
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー「痛いじゃないか! 何なのキミ!」
?「そっちこそ! 邪魔しないで!」
アスキー「邪魔したつもりはナイ! 何者だ!」
?「私は魔法使い! あなたは!?」
アスキー「俺は剣士アスキーだ!」

魔法使いを名乗った少女はあからさまな嫌悪に満ちた眼差しをアスキーに向けた。

魔法使い「け ん し 〜〜!? 剣士っていうと、魔法も使えない人間のクズ。しかも男。しかも侵入者。サイッテー!」
アスキーは見事に魔法使いの敵に認定された。
魔法使い「冗談じゃないわ! 消し炭になりなさい! マハリクマハリタ(以下略)… ファイアボルト!」
魔法使いの杖先から炎が湧き出たかと思うと、それは生き物のように蠢いてアスキーへと向かってきた。
アスキー「げげっ!」

どかーーーん

アスキー「あっちっち」
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー「くそっ! いい加減にしろぞよ!」
アスキーは魔法使いへと突撃を敢行した。
 
2005/06/28  わが闘争(逃走)
 

アスキー「ふっきれた俺様の剣技を見せてやる! オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
アスキーは素早く魔法使いに接近すると、剣を振るった(とはいってもダガーなのだが)。
ザシュッ!
アスキー「手ごたえあり!」
魔法使いに2ポイントのダメージを与えた!

魔法使いは数歩飛びのいて、痛みに顔を顰めた。
魔法使い「いったーい! 何すんのよ変態! もう怒ったわ!」
魔法使いは再び呪文を唱え始めた。
魔法使い「ナムクシャクシャ… 『これでもくらえ!』」
魔法使いの指先からエネルギー波が放たれる!

アスキー「くらったあああ!」
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー「くそっ! 接近戦ならこっちが有利なはず! でやああ!」
アスキーは間合いをさらに詰め、魔法使いに飛びかかる。
魔法使いはしつこく呪文を唱え続ける。
魔法使い「まだまだ! ショック効果がある魔法なら問題ナッシング! えいっ! 『氷の嵐』!」
魔法使いの杖から無数の氷の飛礫が湧き出てはアスキーめがけて飛来する。アスキーは魔法使いまであと1馬身、というところで氷に弾き飛ばされた。

アスキー「ぎゃぴり〜ん!」
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー「な、なんかコイツ、ハイレベルな魔法使いやがって…! でも、そろそろ体力が尽きるはず! 突撃ー!」
アスキーは怯む事無く魔法使いに突撃を敢行。その猪ぶりや馬超のごとしであった。しかし・・・
魔法使い「ええい! いい加減くたばりなさい! この魔法だけは使いたくなかったわ! 『地獄の爆発』!」
アスキーの眼前に魔力の煌きが集中していく。
アスキー「な、なんだこれは!」
魔法使い「・・・3 ・・・2 ・・・1 ・・・0!」
どかーーーーん!
アスキーは爆風に吹っ飛ばされた!

アスキー「ほわっ ほわっ ほわっ」
アスキーは3ポイントのダメージを受けた!

アスキー「・・・もう嫌だ! 今に見ておれ!」
アスキーは逃げ出した!


 
2005/06/29  再会
 

アスキーは逃げた。
後ろも振り返らずに逃げた。

アスキー(もしかして俺… 弱い?)

AGIには自信があるアスキー、漸くにして魔法使いの追撃を振り切った。

アスキー「はあはあ・・・ 息が切れる! 逃げ切ったぜ、ざま見そかし! ・・・むむっ、あれは・・・?」
アスキーが一息つくと、見覚えのある女の子の姿が見える。あれは、魔法使いにアスキーを差し出して逃げ出した、おおさそりではないか。
アスキー「こらっ! お前よくも!」
大さそりはこちらに気付いた。ごまかし笑いを浮かべて、頭を掻いている。
大さそり「お、お兄ちゃん無事だった・・・? あはは、さっきはゴメンねー。焦ってたからつい、逃げちゃったの!」
アスキー「言い訳はいい! なんだよさっきの魔法使いは! ひどい目にあったぞ!」
大さそり「いやー、あの娘の大事にしていた頭巾に穴開けちゃってさー。怒ると見境ないのよね・・・」
アスキー「ふむ。まあいい、今度は二人がかりでいくぞ。俺一人じゃかなわん、お前が居れば勝てるかもしれん」
大さそり「お兄ちゃんアタシより弱いモンねー。ていうか何で死んでないの?」
大さそりは以前アスキーと戦っていたことを覚えていたようだ。
アスキー「あれは俺が手加減したんだ! お前の実力じゃない! 確かに死にかけたけど、リッチという骨に助けられたんだ」
大さそりはアスキーの言葉を前半は笑って聞いていたが、後半で訝しげな顔に変わった。
大さそり「お、お兄ちゃんリッチに会ったの!? しかも助けられたって・・・ ホントに?」
アスキー「ああ、お陰さまでお前ともこうして喋れるようになった。これを証拠と捉えて貰っていい」
大さそり「・・・・・・・ わかったわ。リッチが助けたんだからお兄ちゃんは見所あるわ、きっと。よし、ふたりで魔法使いを倒しましょう」

大さそりが仲間になった!
 
2005/07/01  パーティ名「大さスキー」
 

大さそり「お兄ちゃん語呂悪ぅ」
アスキー「うるさい。所でさっきからその『お兄ちゃん』って何なんだ」
大さそり「あぁ、困った時は世の男性諸君に『お兄ちゃん』と呼べば助けてくれるって言ってたから」
アスキー「誰が」
大さそり「4階の飲んだくれじいさん」
アスキー「……」

閑話休題。
とにかく魔法使いだ。


 
2005/07/03  電撃的奇襲作戦
 

大さそり「秘密の抜け道があるわ。そこを使えば誰の邪魔も入らずに魔法使いのアジトに辿り付ける。こっちよ・・・」
大さそりは壁をしげしげと見ながら歩いていたかと思うと、ひたと止まり壁の石垣を一枚剥がした。そこにはボタンのようなものがあり、少女はニヤリと笑うとプチッと押した。

ゴゴゴゴゴ

壁がゆっくりと回転を始める。そして、そこには地肌の露出した人一人通れる位の道が、塔の奥へと向かって延びていた。
アスキー「こ、これは!」
大さそり「10年くらい前、退屈を持て余してほかの娘と一緒に掘ったのよね・・・ 魔法使い、頭はいいんだけど天然だから未だに気付いてないの」
アスキー「??」
10年くらい前、というフレーズに一瞬違和感を感じたアスキーであったが、聞き間違いだろうと思い直しスルーした。
大さそりの導きによって、アスキーは魔法使いの本拠地であるウロボロスの塔の一隅にある部屋の前に到着した。

アスキー「よし、行くぞ! 準備はいいかー!」
大さそり「ばっちりよー!」
アスキー「よーしいい子だ! 我々はー! 今日! 積年の恨みを晴らしー! 勝利を手にするー!」
大さそり「わーわー!」
アスキー「電撃的な奇襲によって! 敵を殲滅する! 作戦名、『迷宮の砂嵐』! 総員配置につけ! 作戦開始!」
大さそり「らじゃー!」
アスキー「どうりゃあ!」
ドーン
アスキーは部屋の扉を思いっきり蹴っ飛ばしてぶち破った。勇ましく名乗りを上げる若き剣士。
アスキー「やあやあやあ、我こそは・・・」
バリバリバリ
アスキー「ふぎゃあ!」
電撃の魔法がアスキーに炸裂!

魔法使い「部屋の前で、ぎゃあぎゃあ騒がないでくれる? 五月蠅くて昼寝してたのに起きちゃったじゃないの!」
 
2005/07/04  気分はボス戦(EXPゼロのくせに)
 

アスキー「完璧な作戦の筈が・・・」
大さそり「お兄ちゃんが騒ぐからいけないのよ!」
魔法使い「アンタも騒いでたでしょ! ていうか大さそり! 裏切るっていうわけ?」

魔法使いの機嫌は極悪だ。大さそりをキッと睨み付ける。

大さそり「別に『あの方』を裏切るわけじゃないもん! 頭巾に穴開けた位で怒り狂う貴方にちょっとおしおきするだけだもん!」
魔法使い「なんですってぇ〜!」
大さそり「貴方はいつだってそう! アタシがおやつに取っておいたイモリの黒焼きを魔法の研究に使うとか言って没収したり、アタシがおやつに取っておいた蟇蛙の天麩羅を魔法の研究に使うとか言って没収したり、アタシがおやつに取っておいた…」

数十分に及ぶ、大さそりの独白が始まった。魔法使いへの蓄積された不満が爆発した。大さそりは感情的になって泣いていた。恨み言の9割が、食べ物についての恨みだった。

アスキー「お前、食い意地張ってるな・・・」
大さそり「うるさい!」
魔法使い「ええい猪口才な! もういいわ! ふたりまとめてかかってらっしゃい! 煮込んでポーションにしてあげる!」
アスキー「なにおう! 行くぞ大さそり!」
大さそり「応! おやつ返せ〜!」

こうして戦いが幕を開けた。
 
2005/07/06  激戦
 

魔法使い「地獄に落ちなさい! カッカザーン!」
魔法使いの杖先からマグマがほとばしる!
アスキー「あつい やけどをした」
アスキーはやけどをした。

大さそり「お兄ちゃん!?」
魔法使い「アンタにはこれよ! アサシャーン!」
魔法使いの杖先から熱湯がシャワーのように放射される。
大さそり「あっつーい! 何すんのよ!」
大さそりはやけどをした。

アスキー「あの杖が悪い! 何とかしないとホントに煮込まれちゃうぞ!」
大さそり「杖を奪えば何とかなるかも・・・」
アスキー「どうしよう…」
大さそり「取り敢えず、突撃しなさい!」
アスキー「お前は?」
大さそり「逃げるわ!」

大さそりは逃げ出した!

アスキー「・・・・・・お〜い」
魔法使い「ふふ、所詮人間とアタシ達は相容れないのよ!」
アスキー「くっそお! もうやけだ!」

アスキーは魔法使いに突撃!
魔法使い「えいっ! ボットラー!」
アスキー「ぐわー、まだまだー!」
アスキーはしつこく襲いかかった!
魔法使い「えいっ! ブリザラ!」
アスキー「ぐわー、まだまだー!」
アスキーはしつこく襲いかかった!
魔法使い「えいっ! ベギラマ!」
アスキー「ぐわー、まだまだー!」
アスキーはしつこく襲いかかった!
魔法使い「えいっ! エネルギーボルト!」
アスキー「ぐわー、まだまだー!」
アスキーはしつこく襲いかかった!
魔法使い「えいっ! ヴァルキリーズジャベリ・・・ えっ?」

魔法使いが杖を振り上げたとき、その杖に鞭のような物が絡まると、魔法使いの腕からもぎ取った。アスキーに集中していた魔法使いは、一瞬何が起きたかわからず呆気に取られた。

魔法使い「な、何っ!?」
魔法使いは、上を見た。
大さそりが塔の天井の石版を一枚外し、そこから覗き込んでいる。大さそりの鞭の先端に、魔法使いの杖はぶらぶらとぶら下がっている。
大さそり「実はこの部屋、天井にも抜け穴掘ってあったのよね… 貴方にばれないように掘るの大変だったわ・・・」

魔法使い「し、しまった!」
アスキー「大さそり! 俺は信じていたぞ!」
大さそり「ホントに〜?」


 
2005/07/08  善悪逆転
 

魔法使い「アンタ達! 卑怯よ! 二人がかり&計略なんて!」
アスキー「狡い卑怯は敗者の戯言! コンビネーションプレイとでも言って頂こうか!」
大さそり「でもお兄ちゃん、ゼッタイ信じてなかったでしょ?」
アスキー「そんな昔のことは忘れた! そんなことより今が勝機ぞ! 勝鬨を上げよ! 軍楽隊はラッパを鳴らせ、全軍、突撃ィー!」
大さそり「わーわー!」

魔法使い「ちょ、ちょっと待っ・・・」

魔法を封じられ、魔法使いには最早反撃する術は無かった。
あっという間に魔法使いはとっ捕まられ、アスキーの手でローブを剥ぎ取られ、下着姿にされた挙句十字架に磔にされてしまった。

アスキー「うむ、我ながら上出来な捕らえっぷりだな」
大さそり「なんで下着姿なの? なんで十字架なの?」
アスキー「美女を捕らえたときのシチュエーションって、こんな感じじゃなかったっけ?」
大さそり「なんかマニアック〜」

魔法使い「ちょっと何よコレ! 恥ずかしいわ、やめて頂戴!」
魔法使いは顔を赤らめながらジタバタするが、両手両足を縛った縄はびくりともしない。

アスキー「ふ、アスキー流捕縛術の粋を極めたこの縛り、君の力では解く事叶わぬわ」
大さそり「剣術は大したこと無いのにねえ」
アスキー「それを言うな! …とにかく君は脱出不能だ」

魔法使い「…アタシをどうするつもり?」
自由の利かない状態であることを悟った魔法使いはアスキーに訊ねた。何時もの強気な言動は鳴りを潜め、擦れる様に絞り出された言葉は怯えを含んで少し震えた。

アスキー「さあて、どうしてくれようかな・・・」
アスキーは不敵な笑みを浮かべると、口笛を吹いた。
 
2005/07/09  ふぁいなるあんさー
 

A:このまま杖を没収
B:ついでに身ぐるみはぐ
C:身ぐるみはがない代わりに軽く胸ぐらいもまれる
D:直接的性描写

アスキー「4択です」
大さそり「うわぁ……」
魔法使い「D」
「「うそっ!?」」
思わず大さそりと声を合わせて驚いてしまう。
魔法使い「…は論外っ! 書き込むときのお約束を読みなさいよ!」
アスキー「うむ。何だか判らんが俺もその選択肢を選ばれると困る」
大さそり「という訳でDは消えます〜」

A:このまま杖を没収
B:ついでに身ぐるみはぐ
C:身ぐるみはがない代わりに軽く胸ぐらいもまれる

アスキー「さて、どれでファイナルなアンサーで承認ですかな?」
 
2005/07/09  その時物語が動いた
 

アスキー「さぁ、さぁ、さぁ! どうして欲しい? グフフ・・・」
大さそり「お兄ちゃんはCを期待してるわ! 魔法使い、Cは選んじゃダメ!」
アスキー「お前どっちの味方なんだよ!」
大さそり「女としてCは認められないわ! 性差別反対!」
アスキー「くっ・・・」
魔法使い「AもBも困るわ… ああ… どうしましょう…」

その時。

場の空気が突如として重くなったような気がした。
状況に変化は無い。だが、何かが違う。空気が澱んでいる様な、身体が空気の重みを感じてしまうような、そんな雰囲気になった。

アスキー「な、なんかどんよりした雰囲気が」
大さそり「重苦しい感じ・・・ 葬式みたいな?」
魔法使い「感じる・・・ このずーんと重いオーラは・・・」

???「・・・・・・魔法使いを放しやれ・・・・・・」

アスキー「誰かが喋った!」
大さそり「ど、どこから・・・ って! 身体が動かないわ!」
アスキー「なにっ! ほ、ほんとだ! 金縛り?」

???「・・・・・・無駄じゃ・・・・・・主らは最早この邪眼に絡め取られた・・・・・・動くこと叶わぬ・・・・・・」

謎の声は近付いて来た。アスキー達と魔法使いの間に悠然と立った人物は、異国の物であろう暗い色彩の服装に身を固め、小さな珠が連なって輪になった装飾品を手に持った女性であった。
流麗に梳られた漆黒の長髪、静かに閉じられた両眼・・・ その容貌をしげしげと見るや、アスキーは驚愕した。

アスキー「め、目が3つある!?」

そう。彼女の額には、大きく見開き真紅の輝きを放つ、「目」があったのだ。
???「・・・・・・目は2つと・・・・・・誰が決めた・・・・・・?」
魔法使い「三目! 助けに来てくれたのね!」


 
2005/07/12  三目がとおる
 

大さそり「み、三目? なんで貴方が一階に・・・?」
大さそりが訊ねた。どうやらこの二人も知り合いらしい。
三目と呼ばれた黒髪の美女は閉じられた両目を開く事無く、只額に輝く瞳を大さそりに向け、答えた。
三目「・・・・・・偶々・・・・・・通りかかった・・・・・・」
その答は何処か嘘めいて聞こえた。
大さそり「たまたまって! 守備階層を動くのはタブーでしょ! 私たちが顔を合わせるのは、満月と新月の集合時だけ。おかしいわ! こんなことは今まで無かった!」

アスキー「な、何がなんだかわからんぞ! お前等一体何の話してるんだ!」

三目はアスキーのほうを見ると、言った。

三目「・・・・・・成程・・・・・・ 彼奴の言うとおりの男じゃな・・・・・・」


 
2005/07/14  悲劇的展開
 

三目「・・・・・・くっくっくっ・・・・・・暫くぶりに面白くなりそうじゃ・・・・・・というわけで魔法使いは頂いて行く・・・・・・」
三目は両目は閉じながらも、不気味な笑いを浮かべて言った。
魔法使い「み、三目!?」
三目「・・・・・・魔法使いを返して欲しくば・・・・・・強くなって取り返しに来やれ・・・・・・待って居るぞ・・・・・・」
魔法使い「ちょ、ちょっと三目! 貴女、助けに来てくれたんじゃなかったの!?」
三目「・・・・・・気が変わった・・・・・・」
魔法使い「ぶっ!」

三目は魔法使いに向けて、額の目を更に大きく見開いた。その眼からは淡い赤い光が放たれ、魔法使いを直撃した。
魔法使い「う! うう・・・」
魔法使いは気を失った。
三目は魔法使いを縛る縄を手で解くと、ぐったり倒れている魔法使いを担ぐと、こう言った。
三目「・・・・・・さらばじゃ・・・・・・」

アスキー「ま、魔法使いー!」
大さそり「チッ! 相変わらず動けないわ!」
アスキー「くっそー! 魔法使いを返せー!」
大さそり「魔法使いは返されたくないだろうケド」
アスキー「魔法使い! 待ってろ! すぐ助けに行くからな!」
大さそり「あの娘もけっこう不幸よねー」

三目は去っていった。
姿が見えなくなって、どれ程の時間が経ったのだろうか。
漸くアスキー達は身体の自由が利くようになった。

アスキー「はあはあ・・・ やっと動けるようになった」
大さそり「背中が痒かったのに手が動かせなくて地獄だったわ・・・」

 


2005/07/17  >コマンド?
 

大さそり「え、あ、とっとと」
大さそりが背中に手を伸ばしながらももだえた表情でイライラしている。
アスキー「……何やってんだ?」
大さそり「カユイ所に届かないの……ああもうイライラする! ムチなら届くかしら」
アスキー「死ぬほど痛いと思うがな」

……そういえばコイツとこうしている理由はもう無くなったわけだ。
先へ進んでもいいし、今のうちにコイツをシバキ倒すのも手だ。
さてどうしたもんかね。
 
2005/07/24  >たたかう
 

大さそり「ああ痒い! もう嫌だわ!」
大さそりはうんざり気味。
アスキー「しょうがないなあ。家宝の孫の手を貸してあげよう」
アスキーは孫の手を差し出した。
孫の手(WP:0)
大さそり「ホント! お兄ちゃん、さっすがー!」
大さそりは手に持った鞭を手放すと、孫の手を受け取った。
大さそり「ああ、痒いところも一撃・・・ 快感だわ♪」
大さそりはルンルン顔で背中を掻いている。
アスキー「・・・かかったな。お前はこれで丸腰だ!」
大さそり「?? ええっ!? きゃぁぁぁ!!」

アスキーは大さそりに襲いかかった!
 
2005/07/25  ウロボロス捕囚
 

所詮は鞭を装備し全力で戦って、みねうち専門のアスキーと互角な大さそり。孫の手装備では勝負にすらならなかった。
大さそりはアスキーによって捕らえられ、下着姿にひん剥かれた。

アスキー「こんどは趣向を変えてみよう」

塔の壁に2箇所楔を打ち込み、鎖で両手を縛り両足には足枷を付けてみた。

アスキー「これはこれで囚われの美女といった風情だな」

大さそり「ちょっとお兄ちゃん! 何すんのよ! 離してー!」
アスキー「すまん大さそり… 君をこんなにするつもりは無かった。だが、一度は瀕死にされたわが身。この! 身体が! 理性とは裏腹に恨みを晴らせと叫ぶのだ!」
大さそり「何ワケわかんないこと言ってんのよ! きぃー!」
アスキー「嗚呼! 呪われし肉体よ! 何ゆえに知性を凌駕し意志を超越し精神を支配し蠢くか! 憎むべきはこの手、この足! 君の知るアスキーは、此処には居ない!」

INTが低いのも困りものだ。アスキーはバーサーク中。

 


2005/07/28  エロエロ進行中
 

初めての事に胸の鼓動が高鳴る。
大丈夫、何も怖がらなくて良い──彼はそう言ってきた。

大さそり「いや……お願い、お兄ちゃん」
アスキー「ダメだ」

そのまま彼の手が顔からゆっくりと首筋へ、そして胸元へと降りていき

アスキー「……少年とは思えないその豊満な筋肉をさする。あぁ兄貴、兄貴の胸板はどうしてこう」
大さそり「やめてー! そんなホモ小説耳側で読まないデー! 耳が抑えられないー!」


……1時間後。

アスキー「ぐはっ。この拷問は読み手である俺にも精神的ダメージがくるぞ……」
大さそり「だったらそんなの読まないでよ…」
やはりぐったりとしながら大さそりが訴えて来た。
 
2005/07/29  いい汗かいた
 

アスキー「というわけで、正気に戻ったぞ。色々と不手際があったかも知れんがバーサーク気の至りということで、大目に見てくれ給えよ」
アスキーは精神的ショックの効果で正気に戻った。

大さそり「言い訳はいいわ! はやく離して頂戴!」
アスキー「へいへい。あんなの読んだんで流石に暫く生々しい事をする気にもならんわ。運が良かったな、下手をすると不適切な行為に及んだかも知れん」
大さそり「お兄ちゃんのスケベ!」
アスキーはやる気なさげに大さそりの束縛を解いた。

アスキー「さてと・・・ ちょっと疲れたな。取り敢えずテントにでも戻るか」
 
2005/07/31  おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね。
 

塔攻略日誌第3話。
アスキー「しっかしこの塔、相変わらず少し不思議だよな」
入り口から上を見上げる。
天の月を掴み取るかの様な塔がそびえ立つ。
そんな塔の中間あたりから突然何かがおっこってきた。
アスキー「ん? 何だあれ……ぽきゃっ!」
顔面ヒット。3のダメージ。

アスキー「な、なんぢゃこりゃーーーっ!!」
アスキーが空から降ってきた縄梯子を掴み揺らしながら叫ぶ。
?「な!あ!ちょっと!揺らすなバカやろう!」
アスキー「五月蝿い!痛かったんだぞこのやろう縄梯子の分際で!」
どうやら縄梯子との意思疎通は上手くいったようだ。
苦情を訴える縄梯子を容赦なく揺らし文句を言い続けると。

?「だからそんなに揺らすと落ち……ああああーーーっ!」
アスキー「ばぎゅらっ!」

上から何かが落ちてきて3のダメージを受けた。
 
2005/08/04  縄梯子があらわれ…?
 

アスキーは地面に仰向けに倒され、大ダメージを受けた。
何がアスキーにぶつかって来たのかはわからない。
目の前が真っ暗になっている。手足はじたばた動くようだが。
アスキー「モガモガモガ」
何か喋ろうと思ったが声にならない。どうやら、顔面に何かが覆いかぶさっているらしい。
アスキー(い、息ができん! 俺の頭部を地面に釘付けにしている、コイツは一体何なんだ!?)
アスキーは自由な手を延ばし、顔を塞いでいる物体を取り除こうとした。

むにゅっ

アスキー(なにか柔らかい感触が)

???「きゃっ! 何すんだよこの野郎!」

バキッ

アスキーは鳩尾を強打された。3のダメージ。


 
2005/08/04  縄梯子が正体を現した。
 

何だか理不尽にダメージを受けているような気がする。
?「理不尽じゃないから安心しな……って何処触ってる!」
ビシッ。更に頭を踏まれ3のダメージ。
アスキー「……縄梯子の」
?「?」
アスキー「縄梯子の分際で上等じゃワレ!尻の穴に突っ込んだ手で奥歯ガタガタ言わせたろか!」
?「この変態っ!」
ビシッ。更に頭を踏まれ3のダメージ……やばい爺さんが手を振り出した。

アスキー「……参りました」
?「よろしい。で、あんた何で埋まってんの?」
アスキー「それには深い理由が……」
そうつぶやきながら顔を砂から引き出すと、左目を赤い布で覆った一人の少女が立っていた。

背中から桃色の羽根を生やし、お尻からは尻尾が生えていたがたぶん少女だろう。

?「所でさ、あんた小さい女の子好き?」
アスキー「筋金入りです!」
?「即答かよ……まぁいいや。子供が多くてというか多くなってというか、とにかく人手が足りないんだ。ちょっと登ってきて」

という訳でアスキーは易々と4階までたどり着いた。
レベル0だけど。
 
2005/08/12  4階よいとこ
 

アスキー「はあはあ… ここが4階か。険しい道のりだった」
アスキーはレベル0の為、登ってくるだけでだいぶスタミナを消耗していた。
?「ちょっと大丈夫? これからが本番だよ!」
羽を付けた少女は息一つ乱していない。
アスキー「ちょ、ちょっと休憩… ぜえぜえ… そ、そういえばいつまでも "?"では不便だ。名を名乗れ」
?「私はコカトリス。”こっこ”って呼んで頂戴」
アスキー「コケコッコだな。わかった」
コカトリス「その名で呼ぶなあっ!」
トリキックがアスキーに炸裂。3のダメージ。
アスキー「ooohps」

アスキーは吹っ飛ばされた。緑色の壁に激突するのか、と思いきやアスキーがぶつかったのは人の肌だった。

むにゅっ

アスキー(なにか心地よい感触が)

?「きゃっ! なんなのよコイツ! てやっ!」
アスキーは掴まれ投げられた。
アスキー「ごでぃばっ!」
アスキーは地べたに這いつくばった。3のダメージ。

アスキー「だ、誰だ・・・?」
アスキーは自分が放り投げられた方向を見た。

そこには灰色の鎧を纏い、水色の髪と瞳、褐色の肌を持った少女が立っていた。
?「ちょっと相棒! 誰よコイツ!」
 
2005/08/13  君の名は…
 

コカトリス「コイツ? コイツは……ほら、自己紹介しなさい」
アスキー「明日木一郎」
ビシッ!
コカトリスに尻尾で攻撃され3のダメージ。

コカトリス「……ほら、自己紹介しなさい」
アスキー「アスキーです」
何か釈然としないものを感じるがアスキーはとりあえず挨拶した。
コカトリス「アレのおもりにしようかなって拾って来た」
?「よりにもよって『男』を拾ってくるなんて……」
青髪の少女は頭を抱えて首を振った。どうやらこの塔では男はタブーらしい。
暫くそのままで考える。そして何か苦虫を噛みつぶしたような表情をみせると
?「……人手が無いのは確かだ。仕方ない、アンタは3階に行ってもらう。コッコはクラブとリザドを呼んできて」
コカトリス「わかった」
そう言い残してコッコことコケコッコは去っていく。

ビシッ!
コカトリスに尻尾で攻撃され3のダメージ。

アスキー「心を読むな!」
?「はいはい、戯れるのはそこまで。……さて、アンタには少女を探して来てもらう」
青髪の少女はアスキーの首をつかむと強制的に自分の方へと向けさせた。
アスキー「イタイイタイ!……少女?」
?「ああ。天パの入った緑髪のちびっこ素っ裸少女だ。キミの任務はその少女を捕獲すること。わかった?」
わかった?と聞く際に凄い力で頭を締め上げられた。
アスキー「わ、わかったが……正直言うと俺はメチャクチャ弱い!」
?「わかってる。だから、助っ人をな……って帰ってきたか」
その言葉に振り向くとコカトリスが二人の少女を連れて戻って来た。

一人は紅い甲冑を要所に付け、大きな鋏を手にした少女。
もう一人も似たような甲冑を突けているがこちらは碧色。手に持つ武器は剣だ。

?「私とコッコを含め4人から一人選べ。おまえには今からそいつと3階に行ってもらう」
青髪の少女はやはりアスキーの頭を握ったまま選択肢を突きつけて来た。
 
2005/08/21  ここが思案のしどころ
 

アスキーは考え込んだ。

アスキー(参った… なんかコイツ等強そうだ。多分真正面からぶつかったら勝ち目は無いだろう。かといって言われるがままにするのも俺のプライドが許さない… どうする?)

碧色の鎧に身を固めた少女が言った。

?「バシリスク、とりあえず離して上げなよ。脅えているよ、この人…」
バシリスクと呼ばれた青髪の少女は、舌打ちをするとアスキーを離した。
アスキー「はあはあ… そういえば俺だけ名乗るのも具合が悪い。変なあだ名で呼ばれたくなければお前等も名乗れよ!」

コカトリス「ちゃんと教えてあげても間違えるクセに」
コカトリスが呆れた顔で言った。とはいえアスキーの言うことも一理あると思ったのだろうか、他の3人の少女のほうを向いて顎で合図をした。

青髪の少女「ふん、男なんかに教えるのも癪だけどね… 私はバシリスク。言っとくけど私は男はだいっ嫌いだ、馴れ馴れしくしないで頂戴」

紅の鎧の少女「あっはは! アンタは男嫌いっていうか女好きでしょ! アタシはクラブジャイアント。少年、覚えたかい?」

碧の鎧の少女「私はリザードマン。剣では誰にも負けないよ!」

コカトリス「…という訳。さ、誰と一緒に行くか決めて」

アスキー(…さて、どうする? 弱そうなのと一緒に行くと見せかけて闇討ちにしてしまうか… それとも無難に強そうなのと行くか…?)
 
2005/08/29  ひらめいた
 

アスキーは閃いた。
アスキー(こ、この作戦なら…!)

少女たちは、突如目が輝きだしたアスキーに不思議な視線を投げかけた。

アスキー「うぉっほん! 俺は、見ての通りひ弱だ。もやしっ子だ。だからこの先にどんなミッションが待っているかはわからないが、出来るだけ強い奴と一緒に行きたいと思う」

コカトリス「ま、そりゃそうだろうね」

アスキー「そこでだ。きみ達4人の中で、誰が一番強いか教えて欲しい。一番強い娘と一緒に行きたいなぁ〜! ははは!」

4人の娘の間の空気が、凍りついた。
リザードマン「・・・・・・」
クラブジャイアント「・・・」
コカトリス「・・・・・・・」
バシリスク「・・・・・・・」

バシリスク「わ、私に決まっているだろう!」
コカトリス「何言ってんのよ! 私だろ!」
リザードマン「ちょっと待ってよ! 誰か忘れてない!?」
クラブジャイアント「みんな、わかってないねえ!」

アスキー「どうなんよ? ええ!? 早く知りたいなあ!」

コカトリス「3人とも! どうすんのよ!」
バシリスク「私が強いって言ってるじゃん!」
リザードマン「だったらこの場で決めましょう!」
クラブジャイアント「あはは! 望むところよ!」

4人はバトルロイヤルを始めた。

アスキー(くくく。引っかかったわ。俺の見立てでは4人の実力はほぼ互角。これで勝ち残った奴もきっと満身創痍に違いない。ボロボロになったところを俺様が美味しく頂く! 流石俺! おめでとう俺! これでレベルアップも夢じゃない!)

 


2005/09/06  バトルロワ○ヤル
 

4人の少女は、もみくちゃになって戦っている。
コカトリス「くらえ! トリキック!」
リザードマン「いたい! 何すんのよ! てやっ、蜥蜴神粛清剣!」
クラブジャイアント「いたた! 何すんだい! かにかに、どこかに!?」
バシリスク「きゃっ! お返しよ! 石化咬みつき!」
コカトリス「うわっ! だったらこっちは…」

(中略)

アスキー(うーん、なかなかいい勝負だ)

(さらに略)


4人の少女は、ほぼ全員肩で息をしている。みな、あと一撃でもくらえば倒れてしまうといった様相である。
それを各々察したのであろう、動きが止まる。緊張が場を支配する。

アスキー(タイミングを見計らって参戦するんだ… うまくやれば全員倒せる…!)

その時。

???「なんだい! みんなで楽しそうに戦ってさあ! アタシもまぜて頂戴よ!」

アスキー(なにっ!)

突然、広間に大声が響いた。4人の少女の顔がゆがむ。
其処に立っていたのは褐色の肌に巨大な斧を持つ少女だった。
大きな胸をゆさゆさと揺らし、斧を軽々とふりまわし、嬉しそうに4人の少女の戦いに颯爽と参戦!

アスキー(ちょ、ちょっと待…)

ボコ、バキ、ドカ、グシャ!

コカトリス他「きゃあー」
4人の少女は倒された!
 
2005/09/16  ミノタウロスのロンド
 

やばい。コイツは桁外れにヤバイ。
アスキーの中の何かが思いっきり忠告してくる。

???「さて、後はアンタ一人な
アスキー「おめでとうございます!」

相手が何かを考える前に、アスキーは畳み掛ける作戦に出た。というかそうしないと死ぬ。

アスキー「厳選なる抽選の結果、見事あなたが俺のパートナーとして選ばれました!」
???「は?何、あんた」
アスキー「俺はアスキー。このバトルの勝者とペアになる事になっている、って話だった」
???「……あー、なるほど」

褐色少女は納得するとアスキーをひょいと肩に担ぎ上げる。

アスキー「おわっ!?」
???「つまりアスキーは賞品な訳だ? だったらアンタは私のものって事だよな」
アスキー「……はい?」
???「アタシはミノタウロス。アンタの御主人様ね」
アスキー「……はいい?」
ミノタウロス「いやー、アタシもこれで『昼間かんり食』が食べられるって訳かー」
アスキー「……はいいいいいい?」

ミノタウロス「イヤーいいもん貰った貰った……」
アスキー「え、ちょ、だ、誰かぁぁぁぁ………」

ミノタウロス『の』仲間に加わった!
 
2005/09/17  さて、ミッション再開といきますか
 

ミノタウロス「で、部下を手に入れたアタシは何すりゃいいんだい?」
アスキー「さあ」

ミノタウロス「・・・」
アスキー「・・・・・」

ミノタウロス「どうすんだい! わかんないのかよ!」
アスキー「そんな事言われても・・・」
ミノタウロス「ああ! なんてこったい! そういえば爺さんが言ってたよ、『無能な部下は強力な敵よりも手ごわいんじゃよ』って!」
アスキー「む、無能ですか・・・」
ミノタウロス「ちがうのかい?」
アスキー「そもそも、ミノタウロス様が問答無用で情報を知る娘達を一網打尽にしてしま」

ボカッ

アスキーは10メートルほどぶっ飛ばされた! 4のダメージ。
 
2005/09/19  思ひ出ぼろぼろ
 

アスキー「……思い出した。確か緑髪の裸少女を探せとかなんとか」
ミノタウロス「緑髪の裸少女? 何で?」
アスキー「さぁ、そこまでは」
ミノタウロス「約立たねぇなぁ……いいや、取敢えず捕まえにいこう」

そう決断するとミノタウロスは奥へ奥へと歩いていく。
途中何故か畳があったりしたが、特に誰とも会わずに目的地へ着いた。

ミノタウロス「上がって」
アスキー「さ、更に上の階に行くのか……」
ミノタウロス「アイツは上にしかいないんだ」
アスキー「アイツ?」

ミノタウロス「ああ。緑髪の裸だろ? それならミミックに間違い無い」
そう言ってミノタウロスはアスキーを引きつれて5階へと上がっていくのだった。

階段の側にあった畳に突然人影が現れる。
奇妙な事に人影がそこにあるというのに、気配がまるで無い。
??(……とっさに隠れてしまったでござる)
人影は刀を脇に置き、ゆっくりと正座の姿勢を取る。
??(ミノタウロス殿は少々苦手ゆえ、思わず天井に隠れてしまったでござる。……まだまだ精神鍛錬がが足りぬでござるな)
背筋をピンと延ばし、不意の侵入者から主を護る為の草となる。

??(……時に、緑髪の裸少女。拙者、てっきりバブリースライム殿の事だと思っていたのでござるが……なるほど、奥が深いでござる)

そんな事を考えながら。
 
2005/09/20  牛突猛進
 

アスキーをぶんぶん振り回しながらミノタウロスの快進撃は続く。
アスキー「め、目が回る・・・」
ミノタウロス「あっ! あった!」

ミノタウロスが立ち止まる。その視線の先にあるのは一つの宝箱だった。
アスキー「宝箱ですな」
ミノタウロス「よし、開けな」
アスキー「俺がですか」
ミノタウロス「勿論」
アスキー「…はい」

アスキーは宝箱を開けようとした!

ぽわん!

突如として宝箱が勝手に開いたかと思うと中から裸の女の子が飛び出してきた!

???「じゃじゃじゃーん! ひっかかったね! …ってはあっ!」
女の子の顔が歪む。弱そうな男が罠にかかったと思いきや、その後に控えている人物が目に入ったのだった。
ミノタウロス「はい、ごちそうさま!」

ボコン

女の子はミノタウロスの一撃をくらって倒れた!
ミノタウロス「いっちょあがり」
アスキー「こ、コイツが今回の獲物ですか」
ミノタウロス「多分」
???「きゅう〜」
ミミックを手に入れた!

アスキー「で、獲物を捕らえたのはいいんですがこの後どうしたらいいかわかりません」
ミノタウロス「そうなの? 困ったねえ」
アスキーは考えている。
アスキー(この牛娘… 強い。しかも多分俺より馬鹿だ。うまく使えば俺様の野望の成就に使えるかも知れぬ)
ミノタウロス「どうすんだよ! おなかすいた!」
アスキーは意を決したらしく言った。
アスキー「思い出しました! コイツをこの塔の最上階を極めた場所に供えるといい事があるらしいです! もしかして、美味しい食事にありつけるかも知れません!」
ミノタウロス「ほんとかい! 何ではやく言わないんだよ! じゃあ、とっとと頂上に行くよ!」
アスキー(ニヤリ)
 
2005/09/23  誰もが忘れ去っていた(著者さえも)
 

ミノタウロス「よし、ここは5階だ。あと2つ登れば塔のてっぺんだよ! さ、早く行くよ! ごはんごはんー!」
ミノタウロスはアスキーを引きずりながら驀進中。
アスキー「ま、摩擦でズボンに穴が開く・・・」
ミノタウロス「アンタの尻には興味は無い!」
アスキー「ひ、ひどすぎる・・・」
ミノタウロス「むむっ!」

ミノタウロスが急ブレーキをかけ、アスキーを離した。
アスキー「と、止まった」
アスキーは尻を擦りながら立ち上がった。

そこにはふたりの前に立ちはだかる影がふたつ。
只でさえ薄暗い塔の中なのに、さらに暗く感じさせるこのオーラは…

三目「……よくぞ… 此処まで… 辿り着いたのう…」

アスキー「き、貴様は三目!」

リッチ「私もいるよ。久し振りだね…」

アスキー「リッチ! 何故ここに!」
 
2005/09/30  実際レベル0で倒してみたさ。
 

ミノタウロス「……へぇ、アンタたちまで私の奴隷を狙うわけだ」
ミノタウロスが斧をゆっくりと構える。
三目「無駄だ……我の呪法にタフさは無意味なのは知っていよう」
ミノタウロス「アンタの生命力も同時に落ちることも知ってるさね。1対1ならともかく、2対2でそれは不利だろうさ」
リッチ「2対2? 違うね、2対3だ」

「……ああ、そうだな」

リッチの後ろから一人の戦士が現れる。
この塔で始めてみる、アスキー以外の『男』だった。
アスキー「っていうよりまるっきり俺じゃねえか!」
アスキー「くっくっくっ……そうさ、俺はお前の
アスキー「ラッキー! 始めて俺にも倒せそうな奴が出てきた! 早速死んどけ!」

アスキーの有無を言わせない攻撃!
23のダメージを与えた!
貴方を倒した!
貴方に化けていたのはドッペルゲンガーだった!

アスキー「よっしゃーーーーっ! 5階の強敵を倒した俺様、ここで格段にレベルアップ間違いなし!」

経験値0を手に入れた。

アスキー「…………はい?」

経験値0(本当です)

アスキー「オーノーーーーーー!」
リッチ「……2対2だな」
三目「ああ」
ミノタウロス「こら下僕!バカやってないでコッチ戻れ!」
溢れ出る男涙を拭きながら、アスキーはミノの横に並び剣を構えた。
 
2005/09/30  激突
 

アスキー「三目! 魔法使いを返してもらうぞ!」
三目「くっくっくっ… お主にそれが… 出来ればな…」
アスキー「なにおう! 先生! お願いします!」
ミノタウロス「他力本願だねえ・・・ まあいいか。三目、アンタは前からちょっと気に入らなかったのさ。この際だからちょっとこらしめてやるよ!」
ミノタウロスが斧をぶんぶん回す。

リッチ「三目のせいでアンタは5階から4階に回されたんだっけ?」
ミノタウロス「うるさい! リッチ! 言っちゃあなんないコト言ったね! あんたもやっつけてやる!」
ミノタウロスは猛牛のようにリッチと三目に向かって突進!
こうして、戦いの幕が切って落とされた。
ミノタウロス「モーーーーー!」
 
2005/10/02  戦っています
 

ミノタウロス「おりゃおりゃー!」
三目「・・・・・・」
リッチ「よっと! 黒色破壊光線!」
ミノタウロス「いたた! やったなー! どっせーい!」
(略)

アスキー「俺の入り込む余地は無い!」
というかアスキーが混ざったら即死な戦いが繰り広げられる。
アスキーの観察によれば、ミノタウロスの戦闘力は図抜けているが多勢に無勢、若干戦況不利な様子であった。

アスキー(先生がやられたらひとたまりも無い… どうする?)

三目「……そろそろ… 終わりにするかの… 汝に… 死の言霊を…」
三目が数珠を構え呪文の詠唱を始めた。ただでさえ沈んだ三目のオーラが増幅される。邪悪な空気が、場を支配する。

ミノタウロス「チャーンス」
ミノタウロスはあとずさりアスキーの居場所まで退がった。
アスキー「先生?」
ミノタウロス「アンタに活躍の場をあげるよ!」

三目「……死ぬが良い! DEATH!」
三目の呪文詠唱が終わった。その場に苦悶の表情を浮かべた人の顔だけが塊となった赤黒い物体が浮かぶと、ミノタウロス目掛けて進んできた。

ミノタウロスはアスキーを猫掴みにすると、高く掲げた!
アスキー「えっえっええーーーっ!」

アスキーはDEATHをくらった! アスキーはHP1になった。
三目「・・・・・・」
三目はその場に片膝をつくと、ゼイゼイ息を荒くした。
ミノタウロス「よし、いっけー!」
ミノタウロスはトルネード投法でアスキーを三目に向かって力投!

アスキー「ひょわああああ」

バキッ

三目「………み、見事……じゃ……」
アスキーが三目に命中。あたった場所が胸だったのでひそかに気持ちよかったのは内緒だ。
三目はゆっくりと、地に倒れ伏した。

三目を倒した!

アスキー「こ、こんどこそレベルが・・・」

ミノタウロスが倒した!

アスキー「ガーン」
 
2005/10/06  相変わらず戦っています
 

ミノタウロス「これで2対1だ」
リッチ「そうだね・・・ でも貴女のほうが体力は消耗している。アスキーが戦力にならないんじゃあ、まだ私のほうが有利かな」

ミノタウロス「言ってな! おうりゃさあ!」
ミノタウロスはリッチに突撃!
ミノタウロスの斧とリッチの大鎌がぶつかり合う。
アスキーが目を回すほどの接近戦が繰り広げられる。
・・・
・・・
・・・
ミノタウロス「ぜいぜい… ちょっと疲れたな」
アスキー「せ、先生!」
リッチ「強がるのも程ほどにね、貴女はあと一撃で倒れるわ。自分自身がよくわかってるんじゃない?」
ミノタウロス「・・・・・・」
ミノタウロスの表情に、焦りが浮かぶ。リッチの言うことが間違っていないことを立証するかのように、無言のまま汗が顔を伝う。
アスキー「ま、まずい!」
リッチ「アスキー、私に逆らったお仕置きは牛娘を倒したあとだよ・・・ ふふふ・・・ どんな人体実験してやろうかしら・・・」
アスキー「ま、まずすぎる!」
ミノタウロス「アスキー! アタシを信じな!」
ミノタウロスがギロリと睨み付ける。
アスキー「はははいいい!」

リッチ「信じたくても信じられないだろうさ、じゃあ、そろそろエンドロールといきましょうか! はあああ!」
リッチの魔力が増大する。大鎌に魔力が集中し、桃色の光を放つ。
リッチ「これが私のフェイバリットマジックよ! 桃色破壊光線!」
光線が、ミノタウロス目掛けて飛来する!
ミノタウロス「くっ!」
ミノタウロスは対三目戦のように、アスキーを猫掴みにする!
アスキー「せせ先生! 今度こそ死にますって!」
アスキーはじたばたする。そうこうしている間に光線が二人を捉え・・・
どかーーーーん
辺りが、煙に包まれる。
リッチ「ふっ、終わったね」
 
2005/10/06  しつこく戦っています
 

煙のなかから、声が聞こえる。

ミノタウロス「ところが、そうもいかないんだな」
リッチ「えっ!?」
煙が薄れ、視界が晴れる。そこに、ミノタウロスは倒れずに立っていた。
その右手には、しっかりとアスキーも生存状態でぶら下がっている。
リッチ「う、嘘!?」
ミノタウロス「いやー、コイツが居なかったら危なかった」
ミノタウロスの左手に人影が。
それは、緑色の髪の少女だった。
ミミック「い、いきなり箱が開くから何なのかと思ったら・・・」
ミミックは15のダメージを受けたらしい!

リッチ「そ、そんなの持ってたの?」

ミノタウロス「おうよ! さ、一発逆転ーー!」
ミノタウロスはふりかぶって、マサカリ投法でアスキーをリッチめがけて力投!
アスキー「どひょえぇぇぇ!」

バキッ

リッチ「ア、アスキー・・・ 強くなったね・・・」
アスキーはリッチの脊髄の辺りに命中。
ちょうどツボだったのだろう、リッチの全身はばらばらと崩れ落ち骨のジグソーパズルと化した。

アスキー「リッチ・・・」
リッチの頭蓋骨が話しかける。
リッチ「私の負けだよ。さあ、先に進むがいい・・・ でもね、この先、もっと恐ろしい敵が貴方を待っている。それだけは覚悟しておいて・・・」
アスキー「ち、ちなみに俺の経験値は・・・」
リッチをミノタウロスが倒した!
アスキー「がっくし」
 
2005/10/15  アスキー「重いんだよ、こいつ」
 

?「57回か……なるほど、頑張ったわね」
伸ばした爪を戻し、乱れた長い黒髪を手で軽く流す。
?「でも58回めは私の勝ちよ」
ミノタウロス「くっ、くそっ……」
ミノタルロスが膝を折る。流石のミノでも体力が尽きかけているのか、肩で息をしている。


ミノタウロスが相手に襲い掛かったのは1時間程前。
相変わらず強力なバカ力で相手を吹き飛ばし、あっさりと勝利を収めた。

と思った。

?「ふふふ、流石ミノ、強いわね。一回死んじゃった」
軽い口調と共に、何事も無かったかのように起き上がる相手を見るまでは。
?「でも私は不死。最後に立っていれば何度負けたって、たとえ死んだって勝利者になるのよ」
ミノタウロス「そうだったね……でもだったら!」

ミノタウロスの攻撃!
相手に120のダメージ!相手を倒した!

ミノタウロス「起き上がってこなくなるまで倒すまで!」
?「できるかしら、あなたに」

しかし相手は起き上がってきた!

……そして、今に至る。

?「さて、そこの貴方」
アスキー「は、はいっ!」
?「流石に私も疲れたわ。貴方が彼女を連れて素直に引き返すと言うのなら、見逃してあげるわ」
そう言って何かを投げてよこしてきた。見ると綺麗に装飾された剣である。
?「それを持ってそこの階段の下に居る飲んだくれに外に出たいと頼みなさい。そうすれば出してもらえるから」

ミノタウロスを連れて、言われたとおり十字型に配置された階段を下りる。
?「またおいで。私はいつでもここに居るから」
後ろから掛けられた声にも反応できず、アスキーはただ階段を下りていった。


 
2005/10/24  王子ゼス「何が重いっていうんだ! 僕はただ永遠に時を留めようとしただけなのに!」
 

アスキーたちは階段を降りた。
ミノタウロス「はあはあ・・・ 畜生、あの血色悪女め!」
アスキー「どういう構造なんだろう。ふつう、あんなに倒す前に何かおかしいと気付くんじゃないですか?」

バキッ

アスキー「ぐほっ」
ミノタウロス「アンタも57回倒してやろうか?」
アスキー「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

アスキー「姐さん、扉がありますぜ」
ミノタウロス「ああ・・・ ここが爺さんの部屋の入口さ」
アスキー「御存知の方でげすか」
ミノタウロス「飲み仲間さ」

アスキーたちは扉を開けた。むわっと酒の臭いが拡がる。

アスキー「うわっ酒くさっ!」
???「くさいとは聞き捨てならん物言いじゃのう」
アスキー「えっ?」
部屋には一人の老人、コイツも化け物… が酒瓶を片手に座っていた。
老人「酒を莫迦にするとは許せんのう、制裁を加える」
老人は呪文を唱えた!

アスキー「ぐわっ! あ、足の裏が痒く・・・」
老人「水虫の魔法をかけた。お主は一生水虫じゃあ」


 
2005/10/27  子曰く・・・
 

ミノタウロス「じいさん、そのへんでいいだろ」
じいさん「おお、牛娘。今日はちょいとご機嫌斜めじゃの」
老人はミノタウロスのほうを見ると、ニヤリと笑った。
アスキー「いやいや、斜めなんてものじゃあr」

バキッ

ミノタウロス「うるさい!」

アスキー「そ、そろそろ本当に死にますって・・・」

じいさん「ふぉっふぉ、若造、中々見所がある奴じゃ。並の度胸の持ち主じゃ、ああは言えぬわい」
アスキー「お、お褒めにあずかり・・・」
じいさん「わしはスフィンクスじゃ。アスキーよ、よろしくな」
アスキー「えっ、どうして俺の名前を・・・?」
スフィンクス「賢者とは、そうしたものなのじゃよ」
じいさんは満足げに笑った。
スフィンクス「さて。お主等がここに来た理由じゃが・・・」
ミノタウロス「じいさん、アンタはわかってるんだろ? アタシたちはよくわからんまま来ちまったけどさ」
スフィンクス「さて、どうかのう。謎は、謎のままにして置くのも悪くはない」
 
2005/11/04  教えて賢者様
 

ミノタウロス「じいさん、教えてくれよ! じゃないと暴れるぞ」
スフィンクス「ふむ、しょうがないの。暴れられると酒瓶が壊れるよって勘弁じゃい。では、何から教えようかのう」

アスキー「んーと・・・」

ア、なんでバンパイアは俺たちを逃がしたんだ?
イ、むしろ、アイツを倒す方法を教えてくれよ!
ウ、そもそも何でお前は男なんだ!
エ、ギャルのパンティーが欲しい
 
2005/11/05  コマンド形式アドベンチャーは総当り
 

アスキー「なんでバンパイアは俺たちを逃がしたんだ?」
ハーン「格下の敵を倒しても経験値少ないからのぅ」
ミノタウロス「あー、納得」
アスキー「納得しちゃうの!?」

アスキー「むしろ、アイツを倒す方法を教えてくれよ!」
ハーン「吸血鬼の弱点はなんじゃ?」
アスキー「そりゃ十字架」
ミノタウロス「そうか!4階にある十字架を使うんだね!」
アスキー「そんなのあるんすか?」
ミノタウロス「ある。っていうかなんでチンピラ口調なのよアンタ」

アスキー「そもそも何でお前は男なんだ!」
ハーン「忌まわしき呪いによって老人の姿に変えられた亡国皇女、ソレがワシの正体じゃ」
アスキー「マジかよ!」
ハーン「熱いディープキスで元の姿に戻れるかものゥ」
アスキー「……考えさせておいてくれ」
ミノタウロス「私の前でやらなきゃいいよ。アンタの人生だし」

アスキー「ギャルのパンティーが欲しい」
ハーン「つまりそこの姐さんはギャルと認めてないと」
アスキー「……え?」
ハーン「そうであろう? 認めているならそこな姐さんに頼めばよい事ではないか」

ミノタウロス「……ほう。おい」
アスキー「ハ、ハイナンデショーオジョーサマ。アァモシカシテワタシメニぱんてぃーヲサズケテ」
ミノタウロス「今更遅いんだよッ!」

ミノタウロスの攻撃!
アスキーはとにかく死ぬかと思うぐらいダメージを受けた!

ハーン「宵の口 血祭り騒ぐ 宴かな。ハーン」
 
2005/11/05  フラグは立った
 

15分後。

アスキーはミノタウロスに担がれて4階の片隅にいた。
アスキー「姐さん、この部屋は?」
ミノタウロス「倉庫だ。でも何故か塔の1階から最上階を繋ぐメインルートの階段もある」
アスキー「へんな作りの塔だな…」
ミノタウロス「アタシが作ったわけじゃない、文句言うな」
アスキー「へいへい」

ミノタウロスの足がふと止まる。
ミノタウロス「あったあった。これさえあれば・・・」
アスキー「こ、これは十字架!」
ミノタウロス「たぶん、これであの不死身女をブン殴れば奴を倒せるはずだ」
アスキー「宝石がいっぱいついていますね」
ミノタウロス「結構な値打ちモンなんだろうけどね。この塔に金って概念はないからな、宝石も只の石ころさね」
 
2005/11/08  さぁて、攻略といきますかね
 

ミノタウロス「よっしゃ行くよ! あの低血圧女め… 辞世の句でも用意して待ってな!」
アスキー「よっ! 姐さんかっこいい!」
ミノタウロス「あたぼうよ!」

ふたりはずんずか歩いて行った。


その頃。スフィンクスの部屋にて。
スフィンクス「…………」
自称賢者が難しい顔をしていた。
スフィンクス「…………」
スフィンクス「……うぅーんむ……」
老人は頭をぼりぼりと掻いた。
スフィンクス「そういう倒し方もアリ、かのう… 実態としては吸血鬼の嬢ちゃんがアスキー達を逃がしたのは、単に自分にとっての危険地帯に敵が陣取ったからなのじゃが…」


その頃。6階への階段へと続く通路。
バンパイアが、爪を研ぎながら難しい顔をしていた。
バンパイア「…………」
少女は首を捻った。
バンパイア「参ったわね… アレを武器として装備した人は今まで居なかったから… 自分でもどうなるかわからないわ…」


 
2005/11/12  再挑戦
 

ミノタウロス「さぁて! 来たよ! 今度こそ張り倒してやる!」
アスキーたちは再び、バンパイアの前に立った。
バンパイア「そんなちっぽけな十字架で、私を倒せると思ってるの? やっぱり脳味噌筋肉女なだけあるわね…」
アスキー「脳味噌だけではありません。精神も、神経も…」

バキッ

ミノタウロス「見ての通りさ。アンタの言うちっぽけな十字架でも、アスキーを瀕死に出来る程度の破壊力はあるさ」
アスキー「じ、十字架かどうかの問題では…」

バンパイア「はあ… まあいいわ。何度も起き上がるのは疲れるから、今回は私も助っ人を呼ばせてもらったわ」
ミノタウロス「何ィ!」
バンパイア「さ、出てきなさい」
バンパイアの呼ぶ声に合わせて、物陰からモンスターが現れた!
ミステリアスな紅い瞳、ショートカットの黒髪、毛皮を身に纏い青白いオーラを放つ少女だった。

アスキー「姐さん、あのモンスターは?」
ミノタウロス「ケルベロス… "5階の癒し系"の異名を取る猛者だ」
アスキー「あんまり猛者っぽくない異名ですな」
ミノタウロス「まあ、ね。気分次第で4階にいるときもあるからな」
ケルベロス「バンパイア! ぺディグリーチャムくれるっていうから来たけど、よりによって相手はミノタウロスじゃないか! ひどいよ!」
現れるや否や、涙目だ。
 
2005/11/20  
 

ミノタウロス「ケルベロス! アタシに逆らったらどうなるかわかってんだろうな?」
ケルベロス「ひ… ひんひん、苛めないでよう…」
バンパイア「ケルベロス、勇気を出すのよ。貴方ならできるわ。頑張ってくれたらビタワンも付けちゃうから」
ケルベロス「び、ビタワン…」
ケルベロスの尻尾がぴょこぴょこ揺れる。
ミノタウロス「バンパイア! 卑怯だよ!」
バンパイア「何とでも仰いなさい」
ケルベロス「ミノタウロスごめんね… でも、生き物は食べなきゃ生きていけないから…」
ケルベロスは身構えた。どうやら悲壮な感じにやる気になったらしい。
そして、彼女を包んでいた青白いオーラが形を変え、獰猛な表情の犬の姿を形作ったと思うとそれらはアスキーたちに向かって飛来した。
ミノタウロス「チッ! 結局食べたいだけじゃんね!」
アスキー「姐さんに言われるのは屈辱ものだとお」

バキッ

アスキー「な… 仲間割れは良くない…」
 
2005/12/10  一撃必殺猪突猛進、まさに無骨な狂戦士
 

ミノタウロスはゆっくりと自分の獲物を持ち上げる。
そのあまりのモノに、ケルベロスもバンパイアも一瞬たじろいだ。

大きく振りかぶり、地面に一撃。
ゴンという轟音とともに地面には大きな窪みができていた。

ケルベロスとバンパイアは改めてミノタウロスを見つめる。
いや、正確にはミノタウロスが振るう武器を。


それは
 武器というには
  あまりにも大きく
   重く
    大雑把だった

それはまさに──


バンパイア「……ミノ、それ武器じゃなくてアンタの相棒」
ミノタウロス「えええーっ!?」

振り回されていた武器「アスキー」はまさに肉塊だった。
 
2006/01/01  何かが明けたそうです。
 

ケルベロス「ふふ……ふふふふふ……あははははははーーーっ!」
バンパイア「!? 突然隣で大声出して笑わないでよ! ビックリするじゃない!」
ケルベロス「いやいや、ついに私の時代が来たものですから」
バンパイア「時代?」
ケルベロス「はい。今年一年は東洋の陽出ずる黄金国の暦の都合で犬の年なんです」
バンパイア「……はぁ」
ケルベロス「今日この時まで戦闘をズルズル延ばした甲斐があったってものです。今の私は牛に強い事間違い無しです!」
ミノタウロス「って言う事は私の年もあるの?」
ケルベロス「3年後に」
ミノタウロス「長ッ!」
バンパイア「私は?」
ケルベロス「蝙蝠年も吸血鬼年もありません」
バンパイア「……………いいもん、いいもん」

ケルベロス「とにかくです! 今年も一年よろしくお願いしますという意味を込めまして戌年アターーーックッ!!」
叫ぶなりケルベロスのオーラが3頭の狗に形に変えて攻撃してくる。
ミノタウロス「な……この力……本当にパワーアップしているのっ!?」
ケルベロス「今年一年私が主役ですから! さぁ行って! ヨーゼフ、ジョリー、パトラッシュ!」
ミノタウロス「何処の名作劇場だそれは!」


忍者「……其処の肉塊。何か語る事があるのなら聞いておこう」
アスキー「……主役は俺なんだが、とりあえず今年もよろしくだ」
忍者「承知。では拙者は是で……御免」
 
2006/01/02  山が動いた
 

アスキー(…俺は主役なのに… 何故やられ役?)
アスキーは薄れ行く意識のなかで、自らの運命にちょっとご機嫌斜め。
アスキー(くそつ、身体が動かない… 今度こそお陀仏なのか?)
アスキーはちょっと年貢の納め時。

???「全く… 世話が焼けるのぅ」

アスキー(えっ?)
アスキーの身体を七色の光が包み込む。アスキーの体力が回復した!
スフィンクス「早く立つんじゃ! 若者じゃろ!」
目の前には、自称賢者のモンスターが立っていた。


……
………アスキーは身の不遇をスフィンクスに散々愚痴った。

アスキー「というわけなんです、よよよ」
スフィンクス「あの馬鹿娘どもが。話が進まんではないか」
アスキー「話がどう、とかいうのはよくわかりませんが何とかしてください。もう俺、挫けそうです」
スフィンクス「しゃあないのぅ。では、作戦を授けよう」
アスキー「ほんとですか!」

スフィンクス「それはの…」
 
2006/01/05  賢者は奇策に頼らない
 

アスキー「おやっさん、で作戦とは?」
スフィンクス「だぁれがおやっさんじゃ! 爺さんと呼べ!」
アスキー「喜ぶトコでしょ、ここ… まあいい。で、作戦とは?」
スフィンクス「賢者は老すら喜びと共に受け入れるものなのじゃよ… まあよいわ。で、作戦じゃが。まず、お主は一旦1階まで戻れ」

アスキー「ええっ! また1階? 折角4階まで来たのに勿体無い」
スフィンクス「しゃあないんじゃ。お主は弱すぎる… 死なないだけが取り柄じゃ。じゃがそれでは間違いなく死ぬ。仮に幸運が味方して6階に辿りつけても死ぬ」
アスキー「そ、そうなんすか」
スフィンクス「それには理由があるんじゃ… 牛のお嬢ちゃんでも6階は荷が重過ぎる…」
アスキー「…わかった。1階に行くんだな。で、どうすればいいんだ?」
スフィンクス「経験を稼げとは言わん… それを待ってる間にこのノートスペースが期間満了でサービスを終了する」
アスキー「そ、そうだったのか! じゃ、じゃあどうすれば」
スフィンクス「1階の何処かに、怪力女がいる。そ奴を味方につけるのじゃ。そして、あとは運に任せよ。さすれば道は開けん」
アスキー「ど、どういう事なんだ?」
スフィンクス「わしの読みが正しければ、お主は地上では手に入らない力を手に入れるじゃろう… わしが言えるのはここまでじゃ」
 
2006/01/07  というわけで1階です
 

アスキー「ひさびさの1階だな…」
アスキーは1階に辿りついた。ひさしぶりの1階は、どこか懐かしい匂いがした。
アスキー「さて、怪力女とかいうのを探さないとな… まずは情報収集だな」
アスキーは情報を集めることにした。
アスキー「怪力女を捜しているんだが、心当たりは無いか?」
マミー「敵発見。攻撃します」
ビュンビュン
アスキー「うわっ! 何をするんだ!」
マミー「馴れ馴れしい! 敵相手に情報集めなんてしないでよ!」
ビュンビュン
アスキー「だ、だってこの塔基本的に敵しかいないし…」
マミー「壁の落書きを読めばいいじゃない!」
ビュンビュン
アスキー「読めないんだよ! もういい! 頼まない!」
アスキーは逃げ出した!

アスキー「ふう、危ないところだった」
アスキーは、EXPこそゼロだったが、ハイレベルの戦いに参加していたので、マミーの攻撃程度なら楽勝でかわせるようになっていた!
 
2006/01/10  相変わらず1階です
 

アスキー「参ったなあ… 怪力女やーい、出ておいでー」
アスキーは半泣きになりながら怪力女を探した。マルコのように探した。
大さそり「あらっ、お兄ちゃん久し振り!」
おおさそりがあらわれた!
アスキー「お前が怪力女か!」
大さそり「はぁ? 何言ってんの?」

………
……………
アスキーは自分の境遇を散々ぼやいた。

大さそり「なるほどねっ。怪力女には心当たりがあるよ!」
アスキー「本当か!」
大さそり「まーかして頂戴。でも、タダじゃ教えないわ」
アスキー「な、何ー!」
大さそり「交換条件と行きましょう。この1階の何処かにあるという伝説のオヤツ、オオサンショウウオの黒焼きを持ってきてくれたら教えてあげるわ」

アスキー「ちょっと、一昔前のおつかいRPGっぽくなってきたな…」
 
2006/01/15  極論すればゲームってのは全てポジティブなおつかいなわけで
 

アスキー「半年経っても相変わらず食い意地張ってるな!」
大さそり「うるさいわよ! とっとと取ってきなさい!」

アスキーは追い出された!

アスキー「まいったなあ… マトモに会話できるモンスターって、あと誰かいたっけかなぁ…」

アスキーは途方に暮れてとぼとぼと歩いた。
途中、パタパタ飛び回ったり目玉を飛ばしてくる女の子モンスターが襲い掛かってきたが、赤子の手をひねるより簡単に逃げた。
マミーもしつこく襲い掛かってくるが、鼻歌歌いながら逃げた。
魔法使いも復活したようで現れたが、どうやら根に持つ性格なようで話しかけても相手にしてもらえなかった。
三目から助けてあげたのは自分なのに… ちょっと切なくなりながら逃げた。

アスキー「…ん? ちょっと感じが違う部屋に出たな」
 
2006/01/31  激戦
 

アスキー「…この部屋は、ちょっと雰囲気が違うな… むっ、あれは?」
アスキーの視界に、人影が見える。その先には、2階への階段があった。人影もこちらに気付いたようだ、こちらの様子を伺っている。鎧を全身に纏った戦士のようだ…

アスキー「そこな戦士さま、ちょっと探し物をしているのでもし御存知でしたらおし

アスキーが物を尋ねようと近付いたその時、戦士は大剣を構えるとアスキーに斬りかかって来た!

アスキー「どひゃう!」
アスキーはかわした!

アスキー「な、何すんのさ! こちとら丁寧にお伺いをたてて

アスキーが言い終わるまで待たずに、戦士の次の斬撃が襲い掛かる!

アスキー「ほわたぁ!」
アスキーはかわした!

アスキー「もう怒った! 来るなら来い!」
 
2006/02/12  
 

 天井が湿っています。
 ”大量の水が天井にあるようじゃ”と親切丁寧に書かれた落書きがありますがアスキーは視線すら投げません。
 ラクガキの言語が判らないのもあります。
 ですが、それ以外にも問題点があります。
 それは。

アスキー「っつーか階段の門番じゃねぇのか!? それに扉を抜けたら絶対戦闘回避だろこのゲーム!」

 戦士がいた部屋の外周を既に何周したのか覚えていない。
 本当にソレヘビーなアーマーかと言うぐらい軽やかなスピードで戦士はアスキーの後を追いかけてくる。

アスキー「くそっ、こうなったら漢の意地で一撃くらい……」

 そう思うが、何分コッチはダガーであっちはヘビーな鎧だ。
 せめて魔法か武器かを用意しなければ話し合うにしても戦うにしても同じ土俵にすら立てない。
 やれやれ、全くヘビーだぜ。

アスキー「せ、戦略的一時名誉撤退! スピードアップだ、パイルダーオン!」
「はいなっ」

 アスキーの意味不明な叫びに何者かが答える。
 同時に後ろからがしっと抱きつかれたかと思えば。

アスキー「え……?嘘おおおおおっ!?アリエネー!」

 アスキーの足は、いや全身は抱きつかれた腕に引き上げられて地面を離れ、物凄い勢いで空中を飛んでいった。
 
2006/04/26  
 

「……こうして逃がしてもらった事には感謝するけど」
「どもどもっ」
「結局お前ってば何なの?」

ファイターとの追いかけっこに決着をつけた奇跡の急速飛行。
ソレは勿論アスキーが自力で飛んだわけではなく、彼女がアスキーを掴んで飛んだからであった。

「私? 私は大さそりに頼まれてキミを探してたんだ。
『お兄ちゃんの事だからどーせどっかで困ってるはずだよ』
 …って」
「……それはそれは。それで、どうやって助けてくれるんだ?」
 どこかで拾ったイモリの黒焼きを軽くかじってスタミナを補給する。
 正直塔の中で食ってる食料はコレばっかりだ。

「とりあえず経験を積まないと駄目だね。それで……気長に地道にのんびりマイペースなレベルアップと、短期間一気にレベルアップ、どっちがいい?」
「その内訳は」
 今までこういう質問にすぐ答えてきたからロクな目に遭わなかったのだ。
今度はちゃんと確認をとる事を怠らない。

「マミー、大サソリ、そして私の3人を相手にとにかく戦うのがマイペース。
 で、カタコンベ(地下墓地)で幽霊相手に戦うのがスパルタ。
 取り合えず文字の勉強と1階のアイテム収拾が先だけどね。その間に決めといて」
 そう言うと、大コウモリはゆっくりとアスキーを先導して飛び始めた。

 なんにせよ、何を企んでいるにせよ。
 今はこの気まぐれコウモリについて行くしかないようだ。
 
2006/04/27  やっぱりアスキーはアスキーだった
 

アスキー「決めた。地下に連れて行ってくれ!」
アスキーは力強く言った。気長に物事を進めるタイプではない。
日記も家計簿も2日でゴミ箱行きな男である。仕方ない事であった。

大こうもり「ほんとに? じゃあ、さっきのトコ戻るよ」
アスキー「えっ? あの戦士の処に?」
大こうもり「しょうがないじゃない、地下にいくには彼女に頼るしかないの」

10分後。アスキーは戦士の前にいた。
ファイター「先程は失礼した。上へ行こうとしているのかと早合点してしまった」
アスキー「い、いえ」
大こうもり「この人、地下に行きたいだけなの。ちょっとお願い」
ファイター「了解。では失礼」

ファイターはアスキーを持ち上げた!
アスキー「えっえええーっ!」
ファイター「むんっ」

アスキーは思いっきり地面に叩きつけられた!
アスキー「ふごー」



大こうもり「行ったかな?」
ファイター「…死んでなければ到着した筈…」

……
………

アスキー「・・・・・・う、うう・・・・・・」

アスキーは目覚めた。あちこち痛むが事前に食べていた黒焼きのおかげで命拾いしたらしい。
アスキー「・・・こ、ここは・・・?」
目前には禍々しい模様と毒々しい朱に彩られた壁があった。
 
2006/05/10  終わりが近づいている?
 

アスキーは辺りを見回してみた。
左確認。なんかエネルギーの壁がある。
右確認。なんかエネルギーの壁がある。
前確認。なんか台座がある。でも何も置いてない。
後確認。
アスキー「うわっ!」

後ろには人がいた!
???「何者だ!」

ビュン

謎の男の攻撃! アスキーはかわした!
アスキー(な、なんて早さだ! 偶々かわせたけど… 当たったら即死だ!)
???「ほう… 透明人間なみの回避力だな」
アスキー「あんたこそ何者だ! 俺は敵じゃないぞ! …たぶん」
???「そうなのか」

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

テイコク「そういう事か。俺はテイコク。この塔のてっぺんを目指しているんだ。じゃあ目的は一緒だな」
アスキー「俺も連れて行ってください」
テイコク「いいぜ(大航海時代ふうに)」

テイコクの仲間になった!
 
2006/05/11  あと数回なのに話を広げたり。
 

 一方、塔の外にあるアスキーの拠点。

 テントの傍に一つの人影が動いていた。
 人影がテントに触れようとすると、青白い幾何学模様が蠢く障壁にその手が阻まれる。
「防犯魔法……生きてるのね、このテント」
 その人影は再度手を近づけ小さく何かを口ずさむと、幾何学模様がその動きを突然静止した。
 人影はそのまま障壁をすり抜けてテントの中へと入ると、中に散らばった生活用品を確認する。
「ふむ。調合鉢もマナ石も無し……戦士系だけみたいね」
 それだけ理解すると人影はテントから這い出した。そして塔に歩いていく途中で口ずさむ。
 ソレを合図に止まっていた障壁は思い出したかのように蠢きだし、対侵入者用の退治魔法を発動させた。

 ソレはまるで防犯魔法の障壁だけが時を止められたかのような動きだった。

「……定時連絡を数百年単位でサボり腐って、何やってるのさ、あの落書き魔は」
 ツバの大きな三角帽を被りなおし、黒いマントの砂を叩き落とす。
 塔の入り口になる扉を見つめ、人影はつぶやいた。
「閉鎖輪廻のウロボロス……でもね、尻尾を食べた蛇は尻尾を食べられた事で変化してしまっているのよ」
 そして再び何かを口ずさむ。
「時の流れに対し0乗算すれば解は0。即ち、時の流れは0となる。法則を享受せよ……PAUSE」
 途端に扉の魔力が効果を失う。いや、扉自体が世界に置き去りにされたような感覚を受けた。
 そっと押し開け、人影が中へと入る。扉を閉じるとやはり何かを口ずさんだ。
「乗算の値を1増やそう」
 それだけで入り口の魔力が復活する。いまや世界から切り取られたような疎外感は微塵も無い。

「……やっぱり落書きしてるわね。まあいいわ、コレを追って行けばどこかに居るんでしょう」
 壁や床の傷を見る限りここでは戦闘が起こる様だが、人影は特に気にしない。
 何せ自分を傷つける事など誰にもできないのだから。

「そう。真に時が止まった状態であるこの”刻繰り”ジラには、ね」
 落書きに対して軽く微笑むと、ジラは落書きを探しながら迷宮の奥へと歩いていった。
 
2006/05/11  負けないぞー
 

そのころ、アスキー達は…

アスキー「旦那、どうやってここまで来たんでげすか」
テイコク「ああ、俺は魔法が使えるからな… DOWN、という魔法で一階から降りてきた。でも、厄介なのは、上がる魔法は難しいから覚えてないって事なンだよな… どうやって戻ろうかな」

アスキーはテイコクをよくよく観察してみた。
筋骨隆々たるその体躯。その身を固めるのはよく見ると先程自分を馬鹿力で此処に送り込んでくれた、女戦士のものと同一だ。
手に持つ得物は、光り輝くオーラを放つ長剣、背嚢にはサブの武器であろうか、並の人間に取り扱えるのか疑問が残る巨大な剣。
もう一方の手には鈍い光を放つ宝石が幾つもついたお守り。この男、魔法も使えると言ったが恐らくこのお守りの力を補助として使っているのであろう…

テイコク「ん? どうしたんだ?」
アスキー「いや、旦那恐ろしく強いみたいでげすなあ」
テイコク「ああ、そりゃそうさ… この塔の探索に一体どれだけの時間を費やしたかわからない。その過程で強くなってしまった。これ以上強くなれるのかは俺にもわからん」

アスキー「で、戻り方なんでげすが、私めが落ちてきた穴がございます。この穴をのぼれば1階でげす」
テイコク「おお! それは良い。礼を言うぞアスキー」
アスキー「ありがたき幸せでげす」
 
2006/05/24  時を駆ける魔少女……少女?
 

 2階への階段を守護するファイターは、ジラの姿を確認するとその前に立ちはだかった。

「そこ、どきなさいな」
「……何者かは知らないが、ここは誰も通せん」
「そう」
 ジラは一度頷くと傍の壁に指を向け、呪文を唱えた。
「四散する光線ベクトルは魔導連立式にて期待値へ収束する。RAY」
 指の先に強烈な光弾が発生し、直後その光は一筋の線となって幾重の壁を貫いて外界へと飛び出していった。

「そこ、どきなさいな」
「……はい」

 あっさり屈したファイターは道をあけると、ジラはにっこりと微笑んでお礼を言った。
「ありがと。ごめんね、驚かせて」
(いやもう今のは驚かせるってレベルじゃないから)
 内心突っ込みを入れつつ壁に開いた穴を見る。
 いくらファイターの鎧の防御力が高くても、あの絶対的な暴力には耐えられそうもない。
 逃げ出さなかったのは使命があるからではなく、ただ足が動かなかっただけだ。

「あ、そだ。ねぇ、ローブを着てあちこちに落書きしまくるおじさんを見なかった?」
「……直接は見てないが、上のほうにいるって話は聞いたことがある」
「そ。ありがと」

 もう一度にっこり微笑むと、ジラは階段を登っていった。

「……な、何なんだアレは!? 洒落になってないぞ!」
「まったく本当だよ」
 侵入者に気づいて物陰で隙を狙っていた大コウモリが冷や汗をたらしながら戻ってきた。
「この塔の壁は主の魔力で護られてるってのに、それを簡単にぶち抜くなんて」
「……私らじゃダメだ。今のに対抗するならリッチかバンパイアぐらいでないと」
「彼女たちでもきついと思うけどなぁ」
 二人はジラが登っていった怪談を見つめながらつぶやいた。

「ところで兄ちゃんの方はマダかな?」
「……上手くいってればそろそろ戻ってくるはずだけど」
 今度は地面に視線を落とし、二人はふぅと溜息を吐いた。
 
2006/05/31  女二人でも姦しい
 

大さそりと大こうもりがアスキーが落ちていった(作り出した)穴を覗いていると、奥底からガツガツという音が聞こえてきた。

大こうもり「なんか戻ってきたみたい」
大さそり「幽霊にコテンパンにされちゃったのかな?」
大こうもり「だったら戻ってこないでしょ」
大さそり「じゃあ、例によって逃げてきたのかな?」

そんな話をしている間にも音は段々と大きくなっていき、ついに二人はアスキーの姿を視界に捉えた。

アスキー「旦那、すみませんでげす」
テイコク「お前、ちょっと重いよ…」

そこに見えたのは、テイコクにおぶさって情けなく薄ら笑いを浮かべている主人公の姿であった。

ザッ

テイコク「1階とうちゃーく。ああ疲れた」
アスキー「お疲れ様でげす」
二人が一緒に居るのを見て、女の子達が悲鳴を上げる。

大さそり「お、お兄ちゃん!?」
大こうもり「なんでその男と一緒にいんのよ!」
アスキー「んあ? この旦那に助けて貰ったんだ」
大さそり「そんな人と一緒に居ちゃダメ!」
大こうもり「そうよ! ソイツは手当たり次第にアタシ達に切りかかってきて、○×▲□(自粛)なことする悪党よ!」
 

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