徒然カオスエンジェルズ(第二章)

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2005/07/17  >コマンド?
大さそり「え、あ、とっとと」
大さそりが背中に手を伸ばしながらももだえた表情でイライラしている。
アスキー「……何やってんだ?」
大さそり「カユイ所に届かないの……ああもうイライラする! ムチなら届くかしら」
アスキー「死ぬほど痛いと思うがな」

……そういえばコイツとこうしている理由はもう無くなったわけだ。
先へ進んでもいいし、今のうちにコイツをシバキ倒すのも手だ。
さてどうしたもんかね。
 
2005/07/24  >たたかう
大さそり「ああ痒い! もう嫌だわ!」
大さそりはうんざり気味。
アスキー「しょうがないなあ。家宝の孫の手を貸してあげよう」
アスキーは孫の手を差し出した。
孫の手(WP:0)
大さそり「ホント! お兄ちゃん、さっすがー!」
大さそりは手に持った鞭を手放すと、孫の手を受け取った。
大さそり「ああ、痒いところも一撃・・・ 快感だわ♪」
大さそりはルンルン顔で背中を掻いている。
アスキー「・・・かかったな。お前はこれで丸腰だ!」
大さそり「?? ええっ!? きゃぁぁぁ!!」

アスキーは大さそりに襲いかかった!
 
2005/07/25  ウロボロス捕囚
所詮は鞭を装備し全力で戦って、みねうち専門のアスキーと互角な大さそり。孫の手装備では勝負にすらならなかった。
大さそりはアスキーによって捕らえられ、下着姿にひん剥かれた。

アスキー「こんどは趣向を変えてみよう」
塔の壁に2箇所楔を打ち込み、鎖で両手を縛り両足には足枷を付けてみた。

アスキー「これはこれで囚われの美女といった風情だな」
大さそり「ちょっとお兄ちゃん! 何すんのよ! 離してー!」
アスキー「すまん大さそり… 君をこんなにするつもりは無かった。だが、一度は瀕死にされたわが身。この! 身体が! 理性とは裏腹に恨みを晴らせと叫ぶのだ!」
大さそり「何ワケわかんないこと言ってんのよ! きぃー!」
アスキー「嗚呼! 呪われし肉体よ! 何ゆえに知性を凌駕し意志を超越し精神を支配し蠢くか! 憎むべきはこの手、この足! 君の知るアスキーは、此処には居ない!」
INTが低いのも困りものだ。アスキーはバーサーク中。

2005/07/28  エロエロ進行中
初めての事に胸の鼓動が高鳴る。
大丈夫、何も怖がらなくて良い──彼はそう言ってきた。

大さそり「いや……お願い、お兄ちゃん」
アスキー「ダメだ」

そのまま彼の手が顔からゆっくりと首筋へ、そして胸元へと降りていき
アスキー「……少年とは思えないその豊満な筋肉をさする。あぁ兄貴、兄貴の胸板はどうしてこう」
大さそり「やめてー! そんなホモ小説耳側で読まないデー! 耳が抑えられないー!」

……1時間後。
アスキー「ぐはっ。この拷問は読み手である俺にも精神的ダメージがくるぞ……」
大さそり「だったらそんなの読まないでよ…」
やはりぐったりとしながら大さそりが訴えて来た。
 
2005/07/29  いい汗かいた
アスキー「というわけで、正気に戻ったぞ。色々と不手際があったかも知れんがバーサーク気の至りということで、大目に見てくれ給えよ」
アスキーは精神的ショックの効果で正気に戻った。
大さそり「言い訳はいいわ! はやく離して頂戴!」
アスキー「へいへい。あんなの読んだんで流石に暫く生々しい事をする気にもならんわ。運が良かったな、下手をすると不適切な行為に及んだかも知れん」
大さそり「お兄ちゃんのスケベ!」
アスキーはやる気なさげに大さそりの束縛を解いた。
アスキー「さてと・・・ ちょっと疲れたな。取り敢えずテントにでも戻るか」
 
2005/07/31  おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね。
塔攻略日誌第3話。
アスキー「しっかしこの塔、相変わらず少し不思議だよな」
入り口から上を見上げる。
天の月を掴み取るかの様な塔がそびえ立つ。
そんな塔の中間あたりから突然何かがおっこってきた。
アスキー「ん? 何だあれ……ぽきゃっ!」
顔面ヒット。3のダメージ。
アスキー「な、なんぢゃこりゃーーーっ!!」
アスキーが空から降ってきた縄梯子を掴み揺らしながら叫ぶ。

?「な!あ!ちょっと!揺らすなバカやろう!」
アスキー「五月蝿い!痛かったんだぞこのやろう縄梯子の分際で!」
どうやら縄梯子との意思疎通は上手くいったようだ。
苦情を訴える縄梯子を容赦なく揺らし文句を言い続けると。

?「だからそんなに揺らすと落ち……ああああーーーっ!」
アスキー「ばぎゅらっ!」
上から何かが落ちてきて3のダメージを受けた。
 
2005/08/04  縄梯子があらわれ…?
アスキーは地面に仰向けに倒され、大ダメージを受けた。
何がアスキーにぶつかって来たのかはわからない。
目の前が真っ暗になっている。手足はじたばた動くようだが。
アスキー「モガモガモガ」
何か喋ろうと思ったが声にならない。どうやら、顔面に何かが覆いかぶさっているらしい。
アスキー(い、息ができん! 俺の頭部を地面に釘付けにしている、コイツは一体何なんだ!?)
アスキーは自由な手を延ばし、顔を塞いでいる物体を取り除こうとした。

むにゅっ

アスキー(なにか柔らかい感触が)
???「きゃっ! 何すんだよこの野郎!」

バキッ

アスキーは鳩尾を強打された。3のダメージ。
 
2005/08/04  縄梯子が正体を現した。
何だか理不尽にダメージを受けているような気がする。
?「理不尽じゃないから安心しな……って何処触ってる!」
ビシッ。更に頭を踏まれ3のダメージ。
アスキー「……縄梯子の」
?「?」
アスキー「縄梯子の分際で上等じゃワレ!尻の穴に突っ込んだ手で奥歯ガタガタ言わせたろか!」
?「この変態っ!」
ビシッ。更に頭を踏まれ3のダメージ……やばい爺さんが手を振り出した。

アスキー「……参りました」
?「よろしい。で、あんた何で埋まってんの?」
アスキー「それには深い理由が……」
そうつぶやきながら顔を砂から引き出すと、左目を赤い布で覆った一人の少女が立っていた。
背中から桃色の羽根を生やし、お尻からは尻尾が生えていたがたぶん少女だろう。

?「所でさ、あんた小さい女の子好き?」
アスキー「筋金入りです!」
?「即答かよ……まぁいいや。子供が多くてというか多くなってというか、とにかく人手が足りないんだ。ちょっと登ってきて」
という訳でアスキーは易々と4階までたどり着いた。
レベル0だけど。
 
2005/08/12  4階よいとこ
アスキー「はあはあ… ここが4階か。険しい道のりだった」
アスキーはレベル0の為、登ってくるだけでだいぶスタミナを消耗していた。
?「ちょっと大丈夫? これからが本番だよ!」
羽を付けた少女は息一つ乱していない。
アスキー「ちょ、ちょっと休憩… ぜえぜえ… そ、そういえばいつまでも "?"では不便だ。名を名乗れ」
?「私はコカトリス。”こっこ”って呼んで頂戴」
アスキー「コケコッコだな。わかった」
コカトリス「その名で呼ぶなあっ!」
トリキックがアスキーに炸裂。3のダメージ。
アスキー「ooohps」
アスキーは吹っ飛ばされた。緑色の壁に激突するのか、と思いきやアスキーがぶつかったのは人の肌だった。

むにゅっ

アスキー(なにか心地よい感触が)
?「きゃっ! なんなのよコイツ! てやっ!」
アスキーは掴まれ投げられた。
アスキー「ごでぃばっ!」
アスキーは地べたに這いつくばった。3のダメージ。

アスキー「だ、誰だ・・・?」
アスキーは自分が放り投げられた方向を見た。
そこには灰色の鎧を纏い、水色の髪と瞳、褐色の肌を持った少女が立っていた。
?「ちょっと相棒! 誰よコイツ!」
 
2005/08/13  君の名は…
コカトリス「コイツ? コイツは……ほら、自己紹介しなさい」
アスキー「明日木一郎」
ビシッ!
コカトリスに尻尾で攻撃され3のダメージ。
コカトリス「……ほら、自己紹介しなさい」
アスキー「アスキーです」
何か釈然としないものを感じるがアスキーはとりあえず挨拶した。

コカトリス「アレのおもりにしようかなって拾って来た」
?「よりにもよって『男』を拾ってくるなんて……」
青髪の少女は頭を抱えて首を振った。どうやらこの塔では男はタブーらしい。
暫くそのままで考える。そして何か苦虫を噛みつぶしたような表情をみせると
?「……人手が無いのは確かだ。仕方ない、アンタは3階に行ってもらう。コッコはクラブとリザドを呼んできて」

コカトリス「わかった」
そう言い残してコッコことコケコッコは去っていく。
ビシッ!
コカトリスに尻尾で攻撃され3のダメージ。
アスキー「心を読むな!」

?「はいはい、戯れるのはそこまで。……さて、アンタには少女を探して来てもらう」
青髪の少女はアスキーの首をつかむと強制的に自分の方へと向けさせた。
アスキー「イタイイタイ!……少女?」
?「ああ。天パの入った緑髪のちびっこ素っ裸少女だ。キミの任務はその少女を捕獲すること。わかった?」
わかった?と聞く際に凄い力で頭を締め上げられた。
アスキー「わ、わかったが……正直言うと俺はメチャクチャ弱い!」
?「わかってる。だから、助っ人をな……って帰ってきたか」
その言葉に振り向くとコカトリスが二人の少女を連れて戻って来た。

一人は紅い甲冑を要所に付け、大きな鋏を手にした少女。
もう一人も似たような甲冑を突けているがこちらは碧色。手に持つ武器は剣だ。

?「私とコッコを含め4人から一人選べ。おまえには今からそいつと3階に行ってもらう」
青髪の少女はやはりアスキーの頭を握ったまま選択肢を突きつけて来た。
 
2005/08/21  ここが思案のしどころ
アスキーは考え込んだ。
アスキー(参った… なんかコイツ等強そうだ。多分真正面からぶつかったら勝ち目は無いだろう。かといって言われるがままにするのも俺のプライドが許さない… どうする?)
碧色の鎧に身を固めた少女が言った。
?「バシリスク、とりあえず離して上げなよ。脅えているよ、この人…」
バシリスクと呼ばれた青髪の少女は、舌打ちをするとアスキーを離した。
アスキー「はあはあ… そういえば俺だけ名乗るのも具合が悪い。変なあだ名で呼ばれたくなければお前等も名乗れよ!」
コカトリス「ちゃんと教えてあげても間違えるクセに」
コカトリスが呆れた顔で言った。とはいえアスキーの言うことも一理あると思ったのだろうか、他の3人の少女のほうを向いて顎で合図をした。

青髪の少女「ふん、男なんかに教えるのも癪だけどね… 私はバシリスク。言っとくけど私は男はだいっ嫌いだ、馴れ馴れしくしないで頂戴」
紅の鎧の少女「あっはは! アンタは男嫌いっていうか女好きでしょ! アタシはクラブジャイアント。少年、覚えたかい?」
碧の鎧の少女「私はリザードマン。剣では誰にも負けないよ!」
コカトリス「…という訳。さ、誰と一緒に行くか決めて」

アスキー(…さて、どうする? 弱そうなのと一緒に行くと見せかけて闇討ちにしてしまうか… それとも無難に強そうなのと行くか…?)
 
2005/08/29  ひらめいた
アスキーは閃いた。
アスキー(こ、この作戦なら…!)
少女たちは、突如目が輝きだしたアスキーに不思議な視線を投げかけた。
アスキー「うぉっほん! 俺は、見ての通りひ弱だ。もやしっ子だ。だからこの先にどんなミッションが待っているかはわからないが、出来るだけ強い奴と一緒に行きたいと思う」
コカトリス「ま、そりゃそうだろうね」
アスキー「そこでだ。きみ達4人の中で、誰が一番強いか教えて欲しい。一番強い娘と一緒に行きたいなぁ〜! ははは!」

4人の娘の間の空気が、凍りついた。
リザードマン「・・・・・・」
クラブジャイアント「・・・」
コカトリス「・・・・・・・」
バシリスク「・・・・・・・」

バシリスク「わ、私に決まっているだろう!」
コカトリス「何言ってんのよ! 私だろ!」
リザードマン「ちょっと待ってよ! 誰か忘れてない!?」
クラブジャイアント「みんな、わかってないねえ!」
アスキー「どうなんよ? ええ!? 早く知りたいなあ!」

コカトリス「3人とも! どうすんのよ!」
バシリスク「私が強いって言ってるじゃん!」
リザードマン「だったらこの場で決めましょう!」
クラブジャイアント「あはは! 望むところよ!」
4人はバトルロイヤルを始めた。

アスキー(くくく。引っかかったわ。俺の見立てでは4人の実力はほぼ互角。これで勝ち残った奴もきっと満身創痍に違いない。ボロボロになったところを俺様が美味しく頂く! 流石俺! おめでとう俺! これでレベルアップも夢じゃない!)

2005/09/06  バトルロワ○ヤル
4人の少女は、もみくちゃになって戦っている。
コカトリス「くらえ! トリキック!」
リザードマン「いたい! 何すんのよ! てやっ、蜥蜴神粛清剣!」
クラブジャイアント「いたた! 何すんだい! かにかに、どこかに!?」
バシリスク「きゃっ! お返しよ! 石化咬みつき!」
コカトリス「うわっ! だったらこっちは…」

(中略)

アスキー(うーん、なかなかいい勝負だ)

(さらに略)


4人の少女は、ほぼ全員肩で息をしている。みな、あと一撃でもくらえば倒れてしまうといった様相である。
それを各々察したのであろう、動きが止まる。緊張が場を支配する。

アスキー(タイミングを見計らって参戦するんだ… うまくやれば全員倒せる…!)
その時。

???「なんだい! みんなで楽しそうに戦ってさあ! アタシもまぜて頂戴よ!」

アスキー(なにっ!)
突然、広間に大声が響いた。4人の少女の顔がゆがむ。
其処に立っていたのは褐色の肌に巨大な斧を持つ少女だった。
大きな胸をゆさゆさと揺らし、斧を軽々とふりまわし、嬉しそうに4人の少女の戦いに颯爽と参戦!

アスキー(ちょ、ちょっと待…)
ボコ、バキ、ドカ、グシャ!
コカトリス他「きゃあー」
4人の少女は倒された!
 
2005/09/16  ミノタウロスのロンド
やばい。コイツは桁外れにヤバイ。
アスキーの中の何かが思いっきり忠告してくる。

???「さて、後はアンタ一人な
アスキー「おめでとうございます!」
相手が何かを考える前に、アスキーは畳み掛ける作戦に出た。というかそうしないと死ぬ。
アスキー「厳選なる抽選の結果、見事あなたが俺のパートナーとして選ばれました!」
???「は?何、あんた」
アスキー「俺はアスキー。このバトルの勝者とペアになる事になっている、って話だった」
???「……あー、なるほど」

褐色少女は納得するとアスキーをひょいと肩に担ぎ上げる。
アスキー「おわっ!?」
???「つまりアスキーは賞品な訳だ? だったらアンタは私のものって事だよな」
アスキー「……はい?」
???「アタシはミノタウロス。アンタの御主人様ね」
アスキー「……はいい?」
ミノタウロス「いやー、アタシもこれで『昼間かんり食』が食べられるって訳かー」
アスキー「……はいいいいいい?」
ミノタウロス「イヤーいいもん貰った貰った……」
アスキー「え、ちょ、だ、誰かぁぁぁぁ………」

ミノタウロス『の』仲間に加わった!
 
2005/09/17  さて、ミッション再開といきますか
ミノタウロス「で、部下を手に入れたアタシは何すりゃいいんだい?」
アスキー「さあ」
ミノタウロス「・・・」
アスキー「・・・・・」
ミノタウロス「どうすんだい! わかんないのかよ!」
アスキー「そんな事言われても・・・」
ミノタウロス「ああ! なんてこったい! そういえば爺さんが言ってたよ、『無能な部下は強力な敵よりも手ごわいんじゃよ』って!」
アスキー「む、無能ですか・・・」
ミノタウロス「ちがうのかい?」
アスキー「そもそも、ミノタウロス様が問答無用で情報を知る娘達を一網打尽にしてしま」
ボカッ
アスキーは10メートルほどぶっ飛ばされた! 4のダメージ。
 
2005/09/19  思ひ出ぼろぼろ
アスキー「……思い出した。確か緑髪の裸少女を探せとかなんとか」
ミノタウロス「緑髪の裸少女? 何で?」
アスキー「さぁ、そこまでは」
ミノタウロス「約立たねぇなぁ……いいや、取敢えず捕まえにいこう」

そう決断するとミノタウロスは奥へ奥へと歩いていく。
途中何故か畳があったりしたが、特に誰とも会わずに目的地へ着いた。
ミノタウロス「上がって」
アスキー「さ、更に上の階に行くのか……」
ミノタウロス「アイツは上にしかいないんだ」
アスキー「アイツ?」
ミノタウロス「ああ。緑髪の裸だろ? それならミミックに間違い無い」
そう言ってミノタウロスはアスキーを引きつれて5階へと上がっていくのだった。

階段の側にあった畳に突然人影が現れる。
奇妙な事に人影がそこにあるというのに、気配がまるで無い。
??(……とっさに隠れてしまったでござる)
人影は刀を脇に置き、ゆっくりと正座の姿勢を取る。
??(ミノタウロス殿は少々苦手ゆえ、思わず天井に隠れてしまったでござる。……まだまだ精神鍛錬がが足りぬでござるな)
背筋をピンと延ばし、不意の侵入者から主を護る為の草となる。
??(……時に、緑髪の裸少女。拙者、てっきりバブリースライム殿の事だと思っていたのでござるが……なるほど、奥が深いでござる)
そんな事を考えながら。
 
2005/09/20  牛突猛進
アスキーをぶんぶん振り回しながらミノタウロスの快進撃は続く。
アスキー「め、目が回る・・・」
ミノタウロス「あっ! あった!」

ミノタウロスが立ち止まる。その視線の先にあるのは一つの宝箱だった。
アスキー「宝箱ですな」
ミノタウロス「よし、開けな」
アスキー「俺がですか」
ミノタウロス「勿論」
アスキー「…はい」

アスキーは宝箱を開けようとした!

ぽわん!

突如として宝箱が勝手に開いたかと思うと中から裸の女の子が飛び出してきた!
???「じゃじゃじゃーん! ひっかかったね! …ってはあっ!」
女の子の顔が歪む。弱そうな男が罠にかかったと思いきや、その後に控えている人物が目に入ったのだった。
ミノタウロス「はい、ごちそうさま!」

ボコン

女の子はミノタウロスの一撃をくらって倒れた!
ミノタウロス「いっちょあがり」
アスキー「こ、コイツが今回の獲物ですか」
ミノタウロス「多分」
???「きゅう〜」
ミミックを手に入れた!

アスキー「で、獲物を捕らえたのはいいんですがこの後どうしたらいいかわかりません」
ミノタウロス「そうなの? 困ったねえ」
アスキーは考えている。
アスキー(この牛娘… 強い。しかも多分俺より馬鹿だ。うまく使えば俺様の野望の成就に使えるかも知れぬ)
ミノタウロス「どうすんだよ! おなかすいた!」
アスキーは意を決したらしく言った。
アスキー「思い出しました! コイツをこの塔の最上階を極めた場所に供えるといい事があるらしいです! もしかして、美味しい食事にありつけるかも知れません!」
ミノタウロス「ほんとかい! 何ではやく言わないんだよ! じゃあ、とっとと頂上に行くよ!」
アスキー(ニヤリ)
 
2005/09/23  誰もが忘れ去っていた(著者さえも)
ミノタウロス「よし、ここは5階だ。あと2つ登れば塔のてっぺんだよ! さ、早く行くよ! ごはんごはんー!」
ミノタウロスはアスキーを引きずりながら驀進中。
アスキー「ま、摩擦でズボンに穴が開く・・・」
ミノタウロス「アンタの尻には興味は無い!」
アスキー「ひ、ひどすぎる・・・」
ミノタウロス「むむっ!」

ミノタウロスが急ブレーキをかけ、アスキーを離した。
アスキー「と、止まった」
アスキーは尻を擦りながら立ち上がった。

そこにはふたりの前に立ちはだかる影がふたつ。
只でさえ薄暗い塔の中なのに、さらに暗く感じさせるこのオーラは…

三目「……よくぞ… 此処まで… 辿り着いたのう…」
アスキー「き、貴様は三目!」

リッチ「私もいるよ。久し振りだね…」
アスキー「リッチ! 何故ここに!」
 
2005/09/30  実際レベル0で倒してみたさ。
ミノタウロス「……へぇ、アンタたちまで私の奴隷を狙うわけだ」
ミノタウロスが斧をゆっくりと構える。
三目「無駄だ……我の呪法にタフさは無意味なのは知っていよう」
ミノタウロス「アンタの生命力も同時に落ちることも知ってるさね。1対1ならともかく、2対2でそれは不利だろうさ」
リッチ「2対2? 違うね、2対3だ」

「……ああ、そうだな」
リッチの後ろから一人の戦士が現れる。
この塔で始めてみる、アスキー以外の『男』だった。
アスキー「っていうよりまるっきり俺じゃねえか!」
アスキー「くっくっくっ……そうさ、俺はお前の
アスキー「ラッキー! 始めて俺にも倒せそうな奴が出てきた! 早速死んどけ!」

アスキーの有無を言わせない攻撃!
23のダメージを与えた!
貴方を倒した!
貴方に化けていたのはドッペルゲンガーだった!

アスキー「よっしゃーーーーっ! 5階の強敵を倒した俺様、ここで格段にレベルアップ間違いなし!」
経験値0を手に入れた。
アスキー「…………はい?」
経験値0(本当です)
アスキー「オーノーーーーーー!」
リッチ「……2対2だな」
三目「ああ」
ミノタウロス「こら下僕!バカやってないでコッチ戻れ!」
溢れ出る男涙を拭きながら、アスキーはミノの横に並び剣を構えた。
 
2005/09/30  激突
アスキー「三目! 魔法使いを返してもらうぞ!」
三目「くっくっくっ… お主にそれが… 出来ればな…」
アスキー「なにおう! 先生! お願いします!」
ミノタウロス「他力本願だねえ・・・ まあいいか。三目、アンタは前からちょっと気に入らなかったのさ。この際だからちょっとこらしめてやるよ!」
ミノタウロスが斧をぶんぶん回す。

リッチ「三目のせいでアンタは5階から4階に回されたんだっけ?」
ミノタウロス「うるさい! リッチ! 言っちゃあなんないコト言ったね! あんたもやっつけてやる!」
ミノタウロスは猛牛のようにリッチと三目に向かって突進!
こうして、戦いの幕が切って落とされた。
ミノタウロス「モーーーーー!」
 
2005/10/02  戦っています
ミノタウロス「おりゃおりゃー!」
三目「・・・・・・」
リッチ「よっと! 黒色破壊光線!」
ミノタウロス「いたた! やったなー! どっせーい!」
(略)
アスキー「俺の入り込む余地は無い!」
というかアスキーが混ざったら即死な戦いが繰り広げられる。
アスキーの観察によれば、ミノタウロスの戦闘力は図抜けているが多勢に無勢、若干戦況不利な様子であった。
アスキー(先生がやられたらひとたまりも無い… どうする?)
三目「……そろそろ… 終わりにするかの… 汝に… 死の言霊を…」
三目が数珠を構え呪文の詠唱を始めた。ただでさえ沈んだ三目のオーラが増幅される。邪悪な空気が、場を支配する。

ミノタウロス「チャーンス」
ミノタウロスはあとずさりアスキーの居場所まで退がった。
アスキー「先生?」
ミノタウロス「アンタに活躍の場をあげるよ!」

三目「……死ぬが良い! DEATH!」
三目の呪文詠唱が終わった。その場に苦悶の表情を浮かべた人の顔だけが塊となった赤黒い物体が浮かぶと、ミノタウロス目掛けて進んできた。
ミノタウロスはアスキーを猫掴みにすると、高く掲げた!
アスキー「えっえっええーーーっ!」
アスキーはDEATHをくらった! アスキーはHP1になった。
三目「・・・・・・」
三目はその場に片膝をつくと、ゼイゼイ息を荒くした。
ミノタウロス「よし、いっけー!」
ミノタウロスはトルネード投法でアスキーを三目に向かって力投!

アスキー「ひょわああああ」

バキッ

三目「………み、見事……じゃ……」
アスキーが三目に命中。あたった場所が胸だったのでひそかに気持ちよかったのは内緒だ。
三目はゆっくりと、地に倒れ伏した。
三目を倒した!

アスキー「こ、こんどこそレベルが・・・」

ミノタウロスが倒した!

アスキー「ガーン」
 
2005/10/06  相変わらず戦っています
ミノタウロス「これで2対1だ」
リッチ「そうだね・・・ でも貴女のほうが体力は消耗している。アスキーが戦力にならないんじゃあ、まだ私のほうが有利かな」
ミノタウロス「言ってな! おうりゃさあ!」
ミノタウロスはリッチに突撃!
ミノタウロスの斧とリッチの大鎌がぶつかり合う。
アスキーが目を回すほどの接近戦が繰り広げられる。
・・・
・・・
・・・

ミノタウロス「ぜいぜい… ちょっと疲れたな」
アスキー「せ、先生!」
リッチ「強がるのも程ほどにね、貴女はあと一撃で倒れるわ。自分自身がよくわかってるんじゃない?」
ミノタウロス「・・・・・・」
ミノタウロスの表情に、焦りが浮かぶ。リッチの言うことが間違っていないことを立証するかのように、無言のまま汗が顔を伝う。
アスキー「ま、まずい!」
リッチ「アスキー、私に逆らったお仕置きは牛娘を倒したあとだよ・・・ ふふふ・・・ どんな人体実験してやろうかしら・・・」
アスキー「ま、まずすぎる!」
ミノタウロス「アスキー! アタシを信じな!」
ミノタウロスがギロリと睨み付ける。
アスキー「はははいいい!」

リッチ「信じたくても信じられないだろうさ、じゃあ、そろそろエンドロールといきましょうか! はあああ!」
リッチの魔力が増大する。大鎌に魔力が集中し、桃色の光を放つ。
リッチ「これが私のフェイバリットマジックよ! 桃色破壊光線!」
光線が、ミノタウロス目掛けて飛来する!
ミノタウロス「くっ!」
ミノタウロスは対三目戦のように、アスキーを猫掴みにする!
アスキー「せせ先生! 今度こそ死にますって!」
アスキーはじたばたする。そうこうしている間に光線が二人を捉え・・・
どかーーーーん
辺りが、煙に包まれる。
リッチ「ふっ、終わったね」
 
2005/10/06  しつこく戦っています
煙のなかから、声が聞こえる。
ミノタウロス「ところが、そうもいかないんだな」
リッチ「えっ!?」
煙が薄れ、視界が晴れる。そこに、ミノタウロスは倒れずに立っていた。
その右手には、しっかりとアスキーも生存状態でぶら下がっている。
リッチ「う、嘘!?」
ミノタウロス「いやー、コイツが居なかったら危なかった」

ミノタウロスの左手に人影が。
それは、緑色の髪の少女だった。
ミミック「い、いきなり箱が開くから何なのかと思ったら・・・」
ミミックは15のダメージを受けたらしい!

リッチ「そ、そんなの持ってたの?」
ミノタウロス「おうよ! さ、一発逆転ーー!」
ミノタウロスはふりかぶって、マサカリ投法でアスキーをリッチめがけて力投!
アスキー「どひょえぇぇぇ!」

バキッ

リッチ「ア、アスキー・・・ 強くなったね・・・」
アスキーはリッチの脊髄の辺りに命中。
ちょうどツボだったのだろう、リッチの全身はばらばらと崩れ落ち骨のジグソーパズルと化した。

アスキー「リッチ・・・」
リッチの頭蓋骨が話しかける。
リッチ「私の負けだよ。さあ、先に進むがいい・・・ でもね、この先、もっと恐ろしい敵が貴方を待っている。それだけは覚悟しておいて・・・」
アスキー「ち、ちなみに俺の経験値は・・・」
リッチをミノタウロスが倒した!
アスキー「がっくし」
 
2005/10/15  アスキー「重いんだよ、こいつ」
?「57回か……なるほど、頑張ったわね」
伸ばした爪を戻し、乱れた長い黒髪を手で軽く流す。
?「でも58回めは私の勝ちよ」
ミノタウロス「くっ、くそっ……」
ミノタルロスが膝を折る。流石のミノでも体力が尽きかけているのか、肩で息をしている。

ミノタウロスが相手に襲い掛かったのは1時間程前。
相変わらず強力なバカ力で相手を吹き飛ばし、あっさりと勝利を収めた。
と思った。

?「ふふふ、流石ミノ、強いわね。一回死んじゃった」
軽い口調と共に、何事も無かったかのように起き上がる相手を見るまでは。
?「でも私は不死。最後に立っていれば何度負けたって、たとえ死んだって勝利者になるのよ」
ミノタウロス「そうだったね……でもだったら!」

ミノタウロスの攻撃!
相手に120のダメージ!相手を倒した!
ミノタウロス「起き上がってこなくなるまで倒すまで!」
?「できるかしら、あなたに」

しかし相手は起き上がってきた!
……そして、今に至る。

?「さて、そこの貴方」
アスキー「は、はいっ!」
?「流石に私も疲れたわ。貴方が彼女を連れて素直に引き返すと言うのなら、見逃してあげるわ」
そう言って何かを投げてよこしてきた。見ると綺麗に装飾された剣である。
?「それを持ってそこの階段の下に居る飲んだくれに外に出たいと頼みなさい。そうすれば出してもらえるから」

ミノタウロスを連れて、言われたとおり十字型に配置された階段を下りる。
?「またおいで。私はいつでもここに居るから」
後ろから掛けられた声にも反応できず、アスキーはただ階段を下りていった。


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